【d!】ゲームの同盟の会長は生徒会長でした。【学パロ】

2、一人じゃない昼食 ページ4

youside
gr「俺はお前に聞いているじゃない。A。お前に聞いているんだ。」

はぁ…物言いが誰様なんよ。

あ、生徒会長様か。

『いや…その…あ、あ、』

やっぱり、声が出ない。

私はやっぱり話せない劣等生だもん。

コミュ力の怪物とは違う。

いつも助けてくれた、その分の代金の様なものだな。

こんな地獄が待ち受けているのは。

また、私に視線が刺さる。

悪意、憎悪、蔑み、疑問、…嫌だ。そんな目で見ないで。

まるで、まるで…"アイツら"じゃ無いか。

kn「すまん。A。今回ばかりは力になれんわ…本当にすまん。」

そうやって謝ってくる。

シッマは何も悪いことしてないのに、私のせいなのに。

何で謝るの…。

あぁ、こうなったらヤケクソだ。

キャラ崩壊なんて知らない。

先のことなんて知らない。

後は野となれ山となれ。

シッマにこれ以上謝らせないためにも。

『はい。そうですが。何か問題でも？私はシッマの友人なだけですが？私としては、シッマの友人と言うだけで敵意や害意や悪意や警戒をぶつけられまして。非常に不愉快なんですよ。』

あーあ。言っちゃった。生徒会長に。

周りの目が更に怖くなる。

もう知らないから怖くないけど。

そう思って笑顔で視線の主たちに睨み返すと、全員が綺麗にやめてくれた。

さて、生徒会長様の方だが、何か呆気に取られた顔をしていた。

gr「いや、あの…何かすまない。とても良い気持ちではなかっただろうな。お詫びと言ってだが、昼食を食べようじゃないか。一人だったんだろう。」

いや、これ以上居心地の悪いところにいたくないんですが。

帰らせて。

失って初めて気づく大切さ。

あーあ。これ、YESかはいで答えるやつやろ。

『分かりました。一緒に食べましょう。』

そういうと、場の空気が少し緩み、

シッマが私に向かって

kn「よく言えたやん！生徒会長に向けてあんなに言えるやつ初めてやわ！」

あーもう！キャラ崩壊済みなんやからええよね。

『うるさい！このクソデカ野郎が！三階の窓から飛び降りてくださいどうぞ。』

そう言うとおとなしくなって、

kn「いや、すまんな〜…取り敢えず飯食おうや！」

そう言うと緑色のパーカーを着た…ゾムか。

が近寄って来た。警戒しとるだろうな…

そして私の前で座って、

zm「A先輩一緒に食べましょ！」

は？

いや、さっきまで、警戒しとったよな。

kn「ゾム。怖がっとるで？」

逆に警戒して怖がる私を、シッマはまた助けてくれた。

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