二十六話 ページ27
すると、村人は驚き言葉を失う。
当たり前だろうな。
そして、村から去ろうとすると、一人の子供が。
「女王様!あ、あの!その…」
何か言葉を濁す。
周りの村人は急いで子供を止めようとする。
が、私としては聞きたいのだ。
『別にいい。…どうしたの?』
出来る限り優しく聞くと、子供は胃を決したのか、再び口を開いた。
「その…海は、戻りますか?」
なんだ。
『問題無い。貿易先の国と少し話し合うさ。…だが、海に浮いた油は暫く除去に時間が掛かる。広大だからな。まぁ、その間は国からの援助を出そう。せめてものお詫びだ。…本当にすまない。私が、こんなんなばかりに。』
昔からこの性格のせいで人々を苦しめてるんだから。
本当に、ごめんね。
村人は歓喜の声を上げ、私にこう言った。
「たとえ貴方様がどんな人であろうと、どんな人種であろうと、何処に属しようと…私達は貴方様を信じます。」
…全く。
どんな人種、か。
それに、何処に属しようとって…
まぁ、まだ信用されてるなら。
今だけでも楽しもう。
『その言葉、受け取ったぞ。…それじゃあ。』
私は村人に手を振ると、再び布を被って王都に向かった。
『全くね。私のせいなのに、信用しちゃって…まぁ、人間の信用なんてこんなもんか。』
悪い意味では無い。
極小国家のレルは、王都なんて走れば着く。
まぁ、これはあくまでも、私基準だけど。
そして、王都につくと、門の方へ向かう。
えっと、門から1、2、3、4。
4歩行った所の壁を…
ドカン!
ぶん殴ると粉々になって砕けた。
そしてそこにはエレベーターが。
それに乗り、地下通路を通り、着いた先は勿論城の地下。
そして、地下には4人の兵士が鍛錬を積んでいた。
『やっほー。』
私が声を掛けると、一斉にそいつ等はこちら側を見る。
ra「また通路から来たんすか!?」
or「げ!また壁埋めるん?」
ev「あ、A様こんばんは。」
hr「今日は何しに来たん?」
この幹部共は…まぁ、心の底から忠誠を誓われてるし、こんくらいならいいけどさ。
『ん、あのね、ほら?w国の幹部になったからさ★銃の使い方が分かったんだよね〜。だから教えに来た。あと、明日ちょっくら戦争すっから、アッチで。武器をパクりに来た?』
すると、リアが
ra「w国の幹部にマジでなったんすか…」
と言うと、皆話し出す。
ev「それより銃だぜ銃!ウチにある使い方の分からない銃がついに使える!」
hr「るっせぇな、イブ。黙れよ。この武器オタク。」
ev「はぁ!?オタクじゃねぇよ!このクソヘルが!」
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階梯(プロフ) - あ、あ、ありがとうございます….!色々頑張って伏線(?)を貼ってます。続編の更新も頑張ります! (2020年4月18日 18時) (レス) id: 1546390b18 (このIDを非表示/違反報告)
病夜(プロフ) - ついに続編ですか!おめでとうございます!私的に、聖国について気になるところですね、。感情で目の色が変わるとか女王的な一面もあって面白いです!続編でも無理のないように更新してくれると嬉しいです! (2020年4月18日 16時) (レス) id: ff1f7a7f36 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2020年2月21日 18時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦) (2020年2月21日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
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