【wrwrd】一般人は総統の相棒！？【軍パロ】 (ページ16)

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彼女の正体と緑のフードページ16

〜zm視点〜
何や…アイツ…
急に怖くなった。
アイツは、一体何なんや？
それに、
zm「なん…で…俺の…名前…しっと…んねん。」
考えているが、もう駄目だ。
血を吐いてしまいそうで、死にそうや。
すると、フードは少し笑いながら、
『貴方が教えてくれたんですよ。』

何でや？何で俺は…
アイツに既視感を覚えているんや？
そんだけちゃう。
アイツの表情は、フードのせいで何も見えひんはずや。

何で…感情が分かるん？

もし、もし、
アイツを俺が過去に助けたとしたら、
何で俺はアイツを助けたんや？

認めたないけど、俺よりアイツの方がよっぽど強いと思う。

そう考えているうちに、急に浮遊感が訪れる。
！？
何が起き…
俺が見たのは、
とても高く飛びつつ、俺を抱えながら、

沢山の兵士共の一人一人に、
素早く正確に眉間をぶち抜くフードの姿やった。

は？バケモンなんか？
凄い。
俺でも、全盛期の大先生でも
"アレ"には適わひん。

フードは全員を処理し終わると空中で、
『雑魚共めが。』
と小さな声で呟く。

その時やった。
俺の心臓が、バクバクと速く脈打ちだしたんは。

何でや…恐怖ちゃう。
何て言うか…

凄くカッコ良かった。

この言葉だけで表せるほど、そんな簡単なもんちゃうけど。

あの日、路地裏で救ったあの娘並みに、心臓がバクバクする。
…え？
さっき俺が見たんは、真っ赤な目。
それに、フードの話やと、
俺が助けて、名前を教えた…？
路地裏で救った娘は…赤髪赤目で、俺の名前を…
俺の中のパズルが、完成された気がした。
そうや、コイツに既視感を持ったんは…
『大丈夫ですか？』
俺を地上に戻し、兵士共が山となった頃、フード…あの娘は俺の事を心配してくる。

体も、心臓もヤバい。
やけどアイツは、戦闘向けのほうやろ。
余計な心配はさせない。
後でペ神に診てもらうからええし。
それと、謝っとかんと。
「本当…や…ったん…な。疑っ…て悪かっ…た。お前…路地…裏…のアイツ…だろ。赤い…髪の。」
あの娘は驚いたような表情を浮かべる。
…っ！？
痛すぎて、体が動かない…？
どうすればええんや？
あの娘も救急セット持ってへんやろ…
『今、治療しますんで、大人しくしててください。後、このことは黙っといてくださいね。』
嘘やろ！？どう治すんや！？
それに迷惑、かけたないし…
「大…丈夫や…」
この事って何や？
『大丈夫じゃないので…では、やりますよ。』
そう言って、こいつは集中しだす。
『◆聖者ノ祈りハ偽善ノ為ニ◆』