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ホテルを出て、
ついさっきまで大はしゃぎしていた海に戻ってきた。
年に一度この海であがる花火を見たいというのが
先輩たちがこの日を選んだ1番の理由らしい。
星輝「花火1年ぶり？」
小春「そーだね、去年みんなで見たのが最後かも」
悠仁「全然青春してねーな」
前を歩く先輩達についていくように
そんな思い出話をしながら歩いてたら右側にいた通陽に肩をつつかれる。
『ん、なに？』
通陽「なんか、大丈夫？」
『なにが？』
通陽「元気ないように見える。」
具合悪い？って顔を覗き込んでくるから
通陽の凄さに圧倒されて、もう否定する気すら湧いてこなかった。
『すごいね、なんでそんなに人の変化気づけるの？』
通陽「みんな見てるわけじゃないよ？」
『え？』
︎︎
通陽「Aだから気づく。、よく見ちゃうから、」
そんな発言に驚いて顔を上げたら、照れたように笑う通陽と目が合ってしまって咄嗟に視線を前に戻す。
通陽「で、何があったの？」
『さっきちょっと食べすぎて気持ち悪いだけー』
通陽「絶対うそじゃん、」
沙耶「みんなーー、！、ここで見よー！」
詮索してくる通陽に困ってたらタイミングよくそう声をかけてくれた沙耶先輩。ナイスです！！って心の中でガッツポーズしながら通陽のところを離れた。
『お腹すいたね』
星輝「ついさっきまで散々食ってたのに」
『あんなのおやつだわ』
星輝「ひゃ〜、胃袋恐ろしい」
『なんか買ってこよーかな』
星輝「あ、行く？花火まで時間あるし」
『いいよ、私1人で行ってくる』
星輝｢いやダメ、｣
『なんで、お腹いっぱいなんでしょ？』
星輝「そーだけどいく」
「おれいくよ、おれもおなか空いてるから」
一向に引き下がらない星輝に反抗してたら
突然立ち上がって、私の目をまっすぐ見つめてそう口にした颯太先輩。
『や、でも』
颯太「1人じゃ危ないし。…… ほら、いこ？」
おれもおなか空いてるの！って理由なら断ることは出来なくて、
無造作に手を引かれたまま、今日3度目くらいの冷やかしを背にみんなの元を離れた。
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こ - 文章がとっても綺麗で思わず読み入っちゃいました。お忙しいとは思いますが、続き楽しみにしています。 (2022年10月2日 19時) (
レス) @page15 id: cb46fce194 (このIDを非表示/違反報告)
バラ(プロフ) - 弟組メインのお話って珍しいし、文章も読みやすくて一気読みしちゃいました！更新頑張ってください！応援してます(*´ー｀*) (2022年8月30日 2時) (レス) @page13 id: e2d5e55f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なそそ
| 作成日時：2022年7月28日 3時
