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J.W.
「若宮さん、見てください！この数学の点数！」
珍しくドタドタと慌てて入ってきたと思ったら、数学のテスト用紙を見せてきた。
そこには、赤ペンで92と書かれていた。
「へー、すごいじゃん！頑張ったかいがあったね。」
「はいっ。」
えへへ、と嬉しそうに微笑む彼女。
……あぁ、相変わらずかわいいなぁ、なんて思ったり。
アイツがAちゃんのことが好きだって自白されたときは歳の差考えろよ、なんて思ってたけど、それは今の俺にも言えるよなぁ。
というか、高校生に恋してる時点で色んなラインスレスレだけど。
「なんだ、A。来てたのか。」
「あ、誉さん。」
俺に向けられていた目はすぐにアイツに移る。
そしていつものように、本を返すために近づく。
いつもだったら本を返して、課題の本を渡されるだけで会話が終わるが、今日は違った。
「A、この本には補足が必要だ。まぁ昔のものだからなぁ、仕方ないと言えばそこまでなんだが。」
「補足ですか？……んーと、何ページでしょうか……」
「137ページの項目3。開けてみろ。俺が解説してやる。」
「え、やったぁ。ありがとうございますっ。」
彼女は嬉しそうにニコニコと笑っている。
……こういう時に俺が話しかけても、邪魔にしかならないよな。
前はなんとも思わなかったのに。
前はアイツがAちゃんに何かしないか監視してるくらいでしかなかったのに。
今は、嫉妬してる。
すると、ふとアイツと目が合った。
そしてアイツはいつもの得意そうな笑みを浮かべた。
……なんだよ、挑発かよ。
いいよ、あんたがその気なら乗ってやるよ。俺だって考えがあるんだ。
そう思い、アイツの説明が終わるまでにプリンを開けて一口食べて待つ。
そしてAちゃんが解放されたところをすかさず話しかける。
「Aちゃん、また数学とか分からないところがあれば聞いてね。」
「はい、ありがとうございます。……ふふ、プリン美味しそうですね。」
きた。引っかかった。
俺はスプーンにプリンを一口分乗せ、Aちゃんの目の前に運ぶ。
「食べる？美味しいよ。」
「ぇ、」
Aちゃんは、ぽぽぽ、と頬を赤らめる。
間接キスのこと、気にしてるんだろうな。
意を決したように口を開けて差し出したプリンを食べる。
美味しいです、なんて、照れて味が分からないだろうに。
あぁ、本当に可愛い。
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春光(プロフ) - めっちゃ読んでいて楽しいです!!続き楽しみに待っております＼(^o^)／ (2022年7月25日 6時) (
レス) @page16 id: 51abf968eb (このIDを非表示/違反報告)
wwv(プロフ) - つづきまってます(-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩___-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩)！！ロスが…！ (2022年7月2日 14時) (レス) id: 2718865c60 (このIDを非表示/違反報告)
uv - とっても面白いです！更新頑張ってください！楽しみにしています･･♡ (2022年6月26日 18時) (レス) @page16 id: 2718865c60 (このIDを非表示/違反報告)
ReinaReina0903(プロフ) - 続きまってます！更新頑張ってください！ (2020年12月1日 22時) (レス) id: ff3ecb69ba (このIDを非表示/違反報告)
なしは(プロフ) - 無さん» 楽しみにしてくださっているのに、お待たせしてすみませんでした。完結に向けてのんびり頑張っていければと思います！ (2020年5月23日 18時) (レス) id: 1ad63cfe88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なしは | 作成日時：2020年1月23日 0時
