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救ってあげる(太宰治) ページ17

※ヤンデレ注意です。



『ごめん、ごめんね。…太宰。』



此処は廃工場。Aに呼ばれて来たのだが、どうも様子が可笑しい。

「どうしたのだい?」
『太宰。ごめん、ね…ほんと私は、馬鹿だよ。好きな人を殺すなんて…』
「若しかして私を殺すのかい?」
『私は間諜(スパイ)でも、殺し屋でも無い…だけど……』

彼女の言葉は其処で途切れた。
Aがスッとナイフを取り出した。
月が反射してナイフが眩く光る。

其の光が揺らぐ。


…手が震えているのだ。



下を向いた彼女の顔は良く見えない。
でも、泣いているのは確かだ。

そんなAの方へ歩み寄る。

“お願い、来ないで”と言うAをゆっくり抱き寄せ、その隙にナイフを取る。

「あんな玩具のようなナイフで私を殺せるとでも、思ったかい?」

優しく頭を撫でてあげる。

「大丈夫、大丈夫だから、ね?どうしてこんな事しようと思ったのだい?」
『良く分からない人から、“太宰治を殺せ。命令を破れば、お前を殺す。”って言われて、それで…』
「そうかい。じゃあ、もう苦しい思いをしない様に私が楽にしてあげるからね。此れ、飲んで。」

気が滅入って居るのだろう。私の話をすんなり受け入れて、薬を飲んでくれた。

因みに私が飲ませたのは、記憶を飛ばす睡眠薬。

これで、彼女は私の物だ。こんなにスムーズに進むとは思って無かったよ。

「だーいすきだよ。A」




ーーーーーーーーーーーーー

「やあ、A起きたかい?」
『太宰さん。お早う。大好きです。』
「ふふっ、私もだよ。愛しのA」

Aの記憶は全部あの日に消してあげたから、監 禁されている事に怒らず接してくれる。嗚呼、勿論私の記憶だけ残しているよ。Aには、私だけを見て欲しいからね。


大好きな子を誰の目にも触れさせる事無く独占出来るのが、こんなに嬉しいなんて思わなかったよ。

ずっと、外に出さずに私の物として愛してあげるからね。A。

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加奈 - 身動きがとれない。 (2020年6月4日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 誰か、私を愛して欲しい。退屈だから。 (2020年6月4日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 太宰さんを異能で大人しくさせて抱き締めるぞ? (2020年6月4日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 太宰さんの事大チュキです。多分。 (2020年6月4日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - キスして欲しいの? (2020年6月4日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねこの耳 | 作成日時:2020年1月11日 20時

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