muguet....〈n.k〉 (ページ20)

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主人公side

正解がわからない

謝る…？逃げる…？

いや、

もういいや

和がメンバーの方に私のことを話すとは思えないし

そもそも向こうからすれば、たまたま居合わせた知らない女

「嫌いです」

今度ははっきりと目を見て言ってやった

そう、今日は特別なんだ

この際、思いっきり発散してもいいよね

翔「、っ女ってほんと情緒不安定だよな。まじめんどくせぇ。

何？そんなこと言って俺の気を引こうとか、そういう作戦？」

低い声で吐き捨てているが、言葉のスピードが速いし目は泳いでいるし、

焦っていることはすぐにわかる

そうやって、人の気持ちくみ取ったりするのは

昔から得意なんだよね

「櫻井さんの言う女がどんな女なのか私は知りませんが、

私はあなたの気を引く気は一ミリもありませんし、正直興味もありません。

自惚れないでください」

翔「はぁ？まじでお前ケンカうってんの？」

「意外とケンカっぱやいんですね。テレビとは大違い」

翔「…お前に何がわかるんだよ！この情緒不安定女！」

「あーあー、本当にお口が悪いんですね。なんかがっかりしました」

翔「お前にがっかりされようがこっちは痛くも痒くもねーんだよ。お前もうどっかいけよ目障り」

「いやいや私もお客様ですから。櫻井さんに出ていけなんて言われる筋合いないんですけど」

マスター「まぁまぁ、お二人とも落ち着いてください。」

翔「…マスター何笑ってんだよ」

マスター「お二方ともこちらをどうぞ」

マスターに促され席に着く

マスター「今日くらい思いっきりお酒飲んでみるのもいいんじゃないですか？」

そう言って出された二つのビール。

チラリと横を見ると

あからさまに不機嫌そう

だけど、なんとなく拗ねてる顔が可愛いなって、

翔「…、飲む」

「マスター大きな声を出してしまいすみませんでした。頂きます」