muguet....〈n.k〉 (ページ2)

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主人公side

？「ん……」

「起きた？」

？「……ん」

「朝ご飯置いてるから、時間あったら食べてね」

？「…ほーい」

ダルそうな返事だなぁと思いつつ

朝、あなたがいることに胸が高鳴っている事実

そんな感情も必死で抑えて平然を装う

「最近仕事いそg……！！っ………………んっ…………」

いつかぶりのあなたからのキス

「ちょ、っと…！なに、急に、」

和「ん。おはようのちゅーね。だめだった？俺、トップアイドルだから忙しーの。いつもごめんなさいね？Aさん」

あぁ、そうやって

いつも私を見透かして

「うん、大丈夫だよ。今日も頑張ってね」

和「Aこそ、もう仕事だろ？行ってらっしゃい」

「行ってきます」

甘い甘い夢見たいな朝のひと時。

ずるいよなぁ、あんなの

玄関を出て、エレベーターのボタンを押す

久しぶりのあなたの声を聞いた

久しぶりにあなたと目が合った

久しぶりに、

キスされた

私にはわからないあなたの世界

「忙しい」というあなたのセリフ

寂しいなんて、

絶対言えない。

私にできることは

せめて、あなたの重荷にならないように

あなたに嫌われないように

「…私、ちゃんと笑えてたかな」

私は、相当な演技派女優になりつつあるのかもしれない。