5の巻 ページ5
A「根の、暗部......」
ということは、
ダンゾウが意図的に送り込んだわけか。
チッ、胸くそわりぃ。
サイ「よろしくね、チビちゃん？」
短刀に手を掛けて、
鞘から取り出す――。
テンゾウ「のはダメだよ、A」
テンゾウに腕を引っ掴まれ、
完全に動きを封じられる。
A「こいつぅぅぅ！なんだよ、チビちゃんって！あぁ？私はチビだけどこれでも大きくなったんだ！」
とは言ったものの、
まだテンゾウの肩にも到達していないのだが。
ナルト「そうだった、俺らはサイのこの性格に慣れちまって忘れてたけど......」
私から離れながら、
そっと呟くナルト。
サクラ「空気の読めない毒舌野郎なんだった......」
ナルトの言葉を紡ぐように、
サクラもそっと呟く。
A「ヤマト離せや！こいつは一回斬らないと気が済まない！」
テンゾウ「一回斬ったら死んじゃうでしょ......」
周りを傷付けないように配慮しながら
短刀を振り回している間も、
サイとかいう色白男は、
ただ私を見て
ニコニコと微笑むばかりだった。
ナルト「Aってば、ヤマト隊長のこと知ってんだな」
ずいぶんと目線が上になったナルトに
そう声を掛けられ、
ここは大人しく短刀を鞘に仕舞って頷く。
テンゾウも、
腕から手を離してくれた。
A「一応後輩」
ドスッ。
後ろ指を差して言えば、
頭の中心部に手刀が飛んでくる。
A「いってぇ！」
ぶたれた場所を押さえ、
テンゾウを睨み上げる。
ナルト・サクラ「えぇ！？」
テンゾウ「一応、ね。暗部歴としては僕のほうが上だけど」
私の頭を鷲掴みにして
グワングワンと
右往左往に揺さぶってくるテンゾウ。
A「暗部は入った順でしょ」
テンゾウ「っていうのがこの子の言い分」
サイ「君が“幻の総隊長”だっていうのは、本当だったんだね」
なんだ、
その試すような顔は。
A「......」
【強いかどうか、見定めてんのか？】
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ri_ta0077(プロフ) - kyokapi23さん» kyokapi23さん、コメントありがとうございます！楽しみにしていただいてすごくうれしいです、がんばります！ (2018年7月8日 17時) (
レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 疾風伝篇楽しにみにしてました！続編おめでとうございます！これからもこの作品を楽しみに待ってます！ (2018年7月8日 8時) (レス) id: 8d4ba9d346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NASHI | 作成日時：2018年7月6日 21時
