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17の巻 ページ17

まず私が暴走する可能性は――。


鋼夜「ない」


ボフン。


再び頭の上に現れた鋼夜。


テンゾウ「え、何が?」

A「いや、私が暴走する可能性はないのかなって」

鋼夜「ない。俺は9匹の尾獣のチャクラを集めて造られた尾獣だ。9匹のうち誰かが暴走すれば、俺も共鳴して苦しくなることはあるが、自分から暴走することはまずない」

A「共鳴して苦しくなる、か」

テンゾウ「それはそれで厄介だね......」

綱手「9匹のチャクラを集めて造られた尾獣ってことは、暁が放っておかないだろうな」

A「それは大丈夫。私が人柱力ってことは、昨日話した人たちしか知らない情報だよ」

シズネ「じゃあ、暁は零尾の存在すら知らないのね?」


A「......たぶん」


トビやゼツの情報収集能力を

見誤っていなければ、

たぶん誰も知らないはずだ。


綱手「たぶん、か。

とにかく、お前はヤマトの元で任務を――」

A「一つ、いいですか」

綱手「なんだ」

A「私、また神風の総隊長をやることになりました」


綱手「......だろうと思ったよ」


A「え?」

シズネ「あなたの部下たちが、わざわざ綱手様に直談判してきたのよ。

『トキさんが戻ってくるまで、神風は動きません』ってね」

綱手「お前の嘘も、すぐにバレたよ」


A「......知ってる」


綱手「いい部下を持ったな、総隊長」


A「......ん!」


五代目に褒められたのがくすぐったくもあり、

誇らしくもあった。


暗部“いろは班”から選抜した者から、

他里の孤児までを集めて、

神風は成り立っている。


孤児に関しては、

10代で暗部の世界に入れていいものかと

葛藤したことはあるが、

それでも今の部下たちは強い目をして

「ついていきます」と言ってきた。


あのときは、

年下ながらもうれしかった。


バケモノ呼ばわりされていた私が、

初めて忍の世界で認められた瞬間だ。


私を総隊長に選んでくださった三代目には、

今や感謝の気持ちしかない。


里抜けを認めてくれたのも、

紛れもない三代目だったし――。


テンゾウ「A、先輩のお見舞いに行っておいで。顔合わせするんだろう?」

A「ん。テンゾウは?」

テンゾウ「僕はちょっと用事」

A「分かった。じゃあな」


テンゾウに向かって手を上げ、

近くにあった屋根に跳び乗る。


そして、

木の葉病院へと走った。





【なぜだか、嫌な予感がする......】

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ri_ta0077(プロフ) - kyokapi23さん» kyokapi23さん、コメントありがとうございます!楽しみにしていただいてすごくうれしいです、がんばります! (2018年7月8日 17時) (レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 疾風伝篇楽しにみにしてました!続編おめでとうございます!これからもこの作品を楽しみに待ってます! (2018年7月8日 8時) (レス) id: 8d4ba9d346 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NASHI | 作成日時:2018年7月6日 21時

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