2の巻 ページ2
A「テンゾウ......いや、ヤマト隊長」
テンゾウ「え?君、なんでそれを――」
ようやく解放され、
見慣れない任務服に身を包むテンゾウを
まっすぐ見据える。
A「隊長さんには悪いけど、里の状況は三代目や五代目から聞いていた。
私が里を抜けたのは、極秘任務を遂行するためだよ」
大まかにそう伝えると、
テンゾウは静かに黙り込み、
小さく俯いた。
やはり私の願い通り、
三代目や五代目は
里の忍たちに何も言わなかったようだ。
テンゾウ「それだけで、お前は......」
A「ん?」
テンゾウ「お前は、里中に“死んだ”と伝えたのか......?」
A「......」
ゆっくりと上げられたテンゾウの顔には、
怒りと悲しみの色が混在しているように見えた。
テンゾウ「たった3年の極秘任務を遂行するために、お前は里中に嘘を付いてたのか?」
どこか苦しそうに呟き、
顔を歪めながら私を見下ろすテンゾウ。
テンゾウ「先輩が......」
A「......」
カカシが?
テンゾウ「カカシ先輩が、どれだけその嘘に苦しんだと思ってるんだ!」
A「......」
それは――。
テンゾウ「あの人がどれだけ、影で泣いていたか......!」
A「っ......」
カカシが、泣いていた?
【嘘、だろ......?】
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ri_ta0077(プロフ) - kyokapi23さん» kyokapi23さん、コメントありがとうございます!楽しみにしていただいてすごくうれしいです、がんばります! (2018年7月8日 17時) (レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 疾風伝篇楽しにみにしてました!続編おめでとうございます!これからもこの作品を楽しみに待ってます! (2018年7月8日 8時) (レス) id: 8d4ba9d346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NASHI | 作成日時:2018年7月6日 21時