第418話 150戦、つまり三で割れば丁度良い ページ8
「よっしゃ行くぞ！」
「「「おー！」」」
腹ごしらえが済んだ子供達のやることなど、室内にはないのである。
「おいテメェ等ァ！！やることやりやがれぇーっ！！」
ダダンの怒声などなんのその。エースを先頭に、その後ろをサボ、ルフィ、Aの順でボロ小屋を駆け出して行く。
サボとエースが並んで歩く後ろを、ルフィとAは駆け足気味についていく。
「なーなー、いまからどこ行くんだ？」
「そーだなー・・・」
慣れない声が下から聞こえ、その問いに応えようとしたサボも、行く手を遮る草を掻き分けていたエースも、揃って少々困惑して互いに視線を交えた。
子供特有の甲高さはルフィでだいぶ聴き慣れていたが、いやはや少年と少女ではやはり違うらしい。
普段関わることのない“女の子”に少しばかり戸惑うが、口に出したのはまた別の言葉だった。
「そ、そういやエース、いつもの組み手どうする？」
「どうするって、何がだよ？」
親友の相談の意図が読めずに聞き返せば、金髪の少年はだからな、と詳しく話すべく口を開く。
「試合数だよ。Aが入ったら、おれ達はそれぞれ三人とやることになるだろ？そしたら100じゃ割り切れねェ」
ああ、そういうことか。そう言って軽く頷いたエースだったが、その後ろで麦わら帽子の少年は首を傾げていた。
「んんん？どーいうことだ？A、お前わかるか？」
「んっと、よくわかんねェけど・・・たぶん、つごうわりィ？」
何を話しているのかは分からないものの、なんとなくでそう判断する。
つか兄貴もちょっとくらい考えてくれ、と思うものの、この兄にそれを望むのは無駄だと思い直す。
しかしここでようやく、ルフィは妹の言葉によってサボの発言の意味を理解した。
「えぇぇええ！？どうすりゃいいんだ！？」
「一人150戦にすりゃ良いだろ」
エースは呆れたように鼻を鳴らし、喧しい弟の頭を小突く。
「なあ、んでさ、なにすんの？」
「ああ、今からなー＿＿＿」
結局質問の答えを得ていない少女が兄の袖を引っ張って再び問いかければ、面倒見の良い金髪の少年は今度こそ説明しようと口を開いたのだった。
第419話 夕飯はクマに決定！→←第417話 朝から鍋って結構いけるもんです
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師走(プロフ) - 平野澪さん» 先日に引き続きありがとうございます……！！少し更新ペースは遅くなりますが、気長にお待ちいただけると幸いです……！！ (2022年6月8日 14時) (
レス) id: 5000983d6f (このIDを非表示/違反報告)
平野澪(プロフ) - ほんとに面白い！！ずっと応援しています！頑張ってください！ (2022年6月7日 21時) (レス) @page30 id: 46f0f08380 (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - 平野澪さん» コメントありがとうございます！！大好きと言っていただけて、とても光栄です……！！ (2022年6月3日 7時) (レス) id: bdf3575371 (このIDを非表示/違反報告)
平野澪(プロフ) - 面白かった！！！！大好き♡ (2022年6月3日 0時) (レス) @page28 id: 46f0f08380 (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - 団方さん» 今回も本当に長い間開けてしまい申し訳ありません……！本当にお待たせしてしまいますが、絶対に途中で失踪などはしませんし、完結させますので、よろしければ読んでいただけると幸いです……！乾燥ありがとうございます！励みになります！！ (2021年10月10日 15時) (レス) id: 5000983d6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっすん | 作成日時：2018年10月26日 19時
