【MHA】片割れたオレンジ (ページ4)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:23,925 hit

4 ページ4

焦凍と2人してざる蕎麦を注文したくなる気持ちをぐっと抑えて、オムライスを注文する。
程なくしてできたてほかほかの美味しそうなオムライスが渡された。

蕎麦を食べられないのは残念だけど、これはこれで正解かも。

｢轟兄はまだしも、轟弟はなんかオムライスのイメージないよなぁ｣
｢Aがオムライスが食いてぇって言ったから｣
｢あー、Aに合わせんのね｣
｢てか2人揃って同じモン食わなくても良くねぇ？｣
｢嫌だ、Aと一緒がいい｣

そう言う焦凍に若干呆れた笑みを零す2人と、全く気にしていない(というか呆れられたことに気づいてない)焦凍。

俺はそんな焦凍がかわいくてかわいくてしょうがない。

昔から変わらない、やること成すこと何もかも、一緒にしたがる俺の片割れ。

超絶かわいいだろ、俺のおとーと！とドヤ顔で自慢してやるとはいはいと流されてしまった。

｢あげないからな！｣
｢とらねーよ｣

瀬呂くん達と笑い合っている俺に、焦凍が何かに耐えるような視線を送っていることは全く気づけなかった。