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｢焦凍待って、俺達双子なんだよ、｣
｢双子が愛し合っちゃいけねぇって誰が言ったんだ？｣
言葉に詰まる。
ぐるぐると考えていた頭が一瞬、停止したような気がした。
｢俺は昔からAのことが好きなんだ。家族だとかそんなんとっくに通り越してる。キスした時拒まなかったよなぁ、今も｢俺達は双子だ｣って……もし嫌ならまず先に｢やめろ｣って拒むだろ。だからAも、俺のこと好きなんだって思った。｣
｢っ……それは、｣
｢Aは嫌なことは嫌だって言えるだろ。｣
｢たっ、確かに、焦凍にキスされて嫌だととは思わなかったよ。でも焦凍のことはそういう意味で好きって思ったことも無いんだ。……だから、その、びっくりしてるというか、でもっ｣
｢……じゃあこれから好きになっていけばいいだろ｣
｢っ、｣
｢嫌じゃないんだろ。ならあとは好きになればいいだけの話だ。｣
頬を撫で上げ、真っ直ぐ熱い視線で見つめられれば胸の鼓動は更に加速するばかりだ。
男らしい、かっこよすぎる焦凍にくらくらしてる。
こんな焦凍、俺は知らない。
｢なぁ、A｣
ああ、もうダメだ。
｢……な、に｣
後戻り出来ないな。
｢抱いても、いいか？｣
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作者名：成瀬 | 作成日時：2019年10月16日 0時
