【鬼滅の刃】好感度見える体質なんてべつに嬉しくない (ページ19)

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ネチネチページ19

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「なぜ大怪我をしたのにすぐに蝶屋敷に来なかった？俺は胡蝶から〝夢中だったらしい〟ときいたが。柱ならば自分の限度くらい分かれ。だいたいお前はいつも自分の身体を大切にせずに……ネチネチネチネチ」

もう後半はほぼ聞いていない。聞けなかった。そう、みんな大好き伊黒さんのご登場だ。

私は伊黒さんとお館様の好感度は見えない。
多分、2人は私が人の好感度が見えるってことを知ってるからだと思う。
私が好感度見えることを知ってる人のは見えない。現に2人とも見えないから。

なぜ2人は好感度見えることを知っているのかというと、お館様には私から話したからだが、伊黒さんは昔、

「おい。お前はいつも人と話すとき上を見る癖があるが、どこを見ている？」

と尋問され話してしまった。だから伊黒さんが私をどう思ってるのか分からないんだよなあ。

「……話を聞いていないだろう。」

『えっ！！聞いてました聞いてました！！』

「ほう、じゃあ言ってみろ。俺はさっきなんて言った？」

『…すみません、聞いてませんでした！！！』

「はあ…お前はそうやっていつも人の忠告を聞かずに無茶をして…」

『うっっ、すみませんでした。』

「好感度が見えるお前なら分かると思うが、この鬼殺隊には時宮を慕っている者は多い。その分、無茶したら心配する者も多いということを忘れるな。」

『はい！心得ます。』

「じゃあ、俺は任務に向かう。」

『はい！！ありがとうございました！』

「…ああ、それと。」

『はい？』

「お前を慕っている…つまり、時宮を心から愛している者が多い、と言ったが、」

「俺もその1人だ。覚えておけ。」

『え…』

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彼女は何故だか、人の好感度が分かる。その力で人との距離を測ってきたのだろう。そんな力がなくとも時宮を慕っていることがバレバレな奴など大量にいるが。その中でも彼女が好感度を見るために目線を逸らさず話すのは、俺だけだということに優越感を覚えている俺も側から見れば馬鹿馬鹿しいのだろう。

いつか、彼女も恋をしたとき、愛しい人に向ける目の先にいるのが自分なら、どれだけ、幸せなことだろう。

そんなことなど何も知らない、お転婆すぎる彼女を今日も叱ったのだった。