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月曜日、出勤して自分の席に座ると

向かいの小瀧くんと目が合う。

だけど気まずくて逸らしちゃって






本当、なにやってんだろ

なんて思いながらも意地張っちゃって関わろうとしなくて。







小瀧くんもそんな私を見て

声をかけるにもかけられなかったみたいで







せっかくまた話せるようになったのに

自分で仲を壊しちゃった

そう後悔もあるけど折れることができなくて








結局そのまま何も変わらないまま

今週が終わろうとしている。







明日から中間部長との温泉旅行の下見だから

定時に帰ろうと思って急いで支度をして

家に帰って旅行の準備をしていた時







「あ、洗顔きれたんだった」







そう、思い出して近くのお店に行こうと

財布と携帯だけを持って外に出ると








「あれ、?」







マンションの前に見覚えのある人がいて。

入り口の前を行ったり来たりしていて







小「あ…、」








近づいて行った私を見つけるなり

おどおどするその人は固まっちゃって

なんだかもじもじしていて







それがなんだかおもしろくて







「ふふ、」








思わず笑ってしまう。

そんな私を見てホッと安心したような表情を見せた小瀧くんは








小「Aさん、すみませんでした」








そう、謝ってきて








「ううん、私こそごめんね」







やっと仲直りできた

そう、頬が緩む。







小「もう怒ってないですか?」

「ん、怒ってないよ」

小「よかったー…、」






小瀧くん曰く、ずっと謝る機会を伺ってくれてたみたいで

だけど私が関わろうとしないから全然言えなくて。







来週にまで持ち越したらそれこそもう戻れないって思ったから

今日こそは言うって決めていたらしくて。

だけど言う前に私が急いで帰っちゃって

どうしようって悩んでたら気づいたら私のマンションの前にいたんだ、と。








「ごめんね、本当」

小「そんな、僕が悪いですからね」







久しぶりに会話してまたもうちょっと喋りたいってなっちゃって







「ちょっと付き合ってくれない?」








洗顔を買いに行くのに付き合ってもらった。



.

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作者名:なる | 作成日時:2019年6月28日 18時

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