ドS上司 【黄】

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オフィスを出て中間部長の車に乗り込む。






あ、この車2回目だなあ

あの時は本当に嫌だったけど

今は少し、うれしい。







中「お昼、何食べたい？」

「え？」

中「まだ食べてないやろ？」







たしかに何も食べてないけど

何が食べたいっていうのもなくて

返事に困っていると








中「俺のオススメでいい？」

「あ、はい」






それを汲み取ってくれたみたいで。

…やっぱり、優しい。






.







「おいしい…」

中「やろ？」







ふふん、って得意げに笑ってる中間部長は

すごく上機嫌でニコニコしている。

褒められて、うれしいのかな…？







「この間から思ってたんですけど、」

中「ん？」

「部長ってなんか…、子供っぽいとこありますね」

中「んふっ、、」







驚いてむせる中間部長。

はあ？って言うような目で睨まれる。







それさえもなんか子供っぽくて

あはは、と笑ってしまう。






中「めっちゃストレートに言うやん」

「だって、ちょっとしたことでムキになったり上機嫌になったりするから」

中「そんなことないし」

「ほら、また怒った！」






あはは、って笑うとまた睨まれて。

そういうところだって、

ってまた笑ってしまう。






中「でもよかった」

「よかった？」

中「皆んなに怖がられてるんちゃうかって思ってたからさあ、そう思ってくれてる人もおるんやって思ったらよかったなあって」






中間部長、そんなことおもってたんだ、

クールな顔して悩んでたんだなあ






「でもたしかに初めは怖かったですね、」

中「やっぱり？」

「でも、しゃべったら全然そんなことなかったです、すごく優しいですし」







そういうとちょっと耳が赤くなって







中「ちょっと照れる、」







恥ずかしげに目を逸らしてほほえんだ。



.

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