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赤い糸2 〜霊幻新隆side〜 ページ2

「にしてもこの花のリボン短すぎだろ」

「目測を間違えて切っちゃったんですよ。細かいことはいいじゃないですか?」

「雑だな」

「女子高生に雑だなんて、一番残酷ですよ?」


高校二年生のAAは、花屋の娘でよく相談所に花を届けてくれる。


花屋の娘と聞けば可愛らしい子を想像するだろう。容姿はまぁ、普通に可愛いとは思うが……一言で言えばこいつは、雑だ。


さっきの赤い糸も躊躇わず切っちゃうような雑さで気を抜くと駅と学校の道を間違えるぐらいの相当な天然というやつ。


観葉植物とかもこいつの店で買って育てている。こいつが届けに来てくれる時は必ず割引きしてくれるし、結構助かっている。


「花束なんて、珍しいですね?」

「親の誕生日なんだよ、来週」

「あぁ!素敵ですね、花束喜んでくれますよ」


色々致命的なところはあるが、こいつが笑うとまるで周りに花が咲くようなのは事実。


愛嬌がある、ということでみんなからも可愛がられているのだろう。


「あ、そうだ。霊幻さんにはおまけです。常連さんなので焼肉屋さんの割引券あげます」

「もはや花と何の関係もないな」

「つべこべ言うとあげませんよ!」

「嘘です、もらいます」


一言多いんですよ、と呆れながら笑うAは無遠慮に椅子に腰かけた。


このまま遅くまで居座る気満々なのだろう。まぁ、俺もそのつもりでいたんだが。


「モブくんにも、焼肉屋さんの割引券あげるね!良かったらご家族で行って?」

「ありがとうございます。律も喜ぶと思います」

「律くん、最近会ってないなぁ……」

「律も会いたがってると思います」

「本当?可愛いなぁ、律くん」


ふわふわと笑顔を浮かべる表情はだらしないんだが、愛らしく抱きしめてやりたくなる。


だが、こいつにやればセクハラだ!、とか喚かれるんだろう。


「そういえば霊幻さん!一人だけハンバーガー食べて、ずるいです!」

「あ?あぁ、そう?」

「分けてください!モブくんとわたしの分」


はいはい、と適当に返事をしながらハンバーガーを手で千切る。


手渡すと、嬉しそうに頬張る姿はリスのようで、思わずふっと微笑んだ。

赤い糸3→←赤い糸1 〜霊幻新隆side〜



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設定タグ:モブサイコ100 , 霊幻新隆 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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さくら餅(プロフ) - 抹茶さん» ありがたいお言葉頂けて光栄です!!もどかしい時間が長かった分、きっと未来では二人で幸せに暮らしてます! (2019年9月2日 19時) (レス) id: d6eb335a4b (このIDを非表示/違反報告)
抹茶(プロフ) - とっっっっても面白かったです!!未来の2人が幸せに暮らしているところが自然と思い浮かびます! (2019年9月2日 19時) (レス) id: b5b208b71b (このIDを非表示/違反報告)
さくら餅(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます。嬉しいです!応援は執筆の力になりますので頑張ります( ´∀`) (2019年5月2日 15時) (レス) id: d6eb335a4b (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - この作品もお話とっても素敵です!作者様の事陰ながら応援しています!体調に気をつけて無理をなさらずに更新頑張ってください! (2019年5月2日 15時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら餅 | 作成日時:2019年5月2日 12時

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