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、
『ふふ。ねっ？こわいでしょ？』
『俺は今ここにいるはずない存在なんだよ』
『まあ簡単に言えばファントムだよね。
おばけとか幻みたいな感じかな』
｢…｣
言ってることがわからない
だってあたしは今あの時の男の子が
大きくなった彼と話しているし
体を重ねた、なんなら今は彼の腕の中にいる
おばけって透けてるものでしょ？
人のこと脅かしたりするやつでしょ？
『信じてないでしょー？』
『さよならできなかったのが心残りで
ずっと会いたかったんだ、Aちゃんに』
『リューココリーネの花を
見かけなかった？』
｢りゅーここりーね…？｣
『ちっさいとき俺がAちゃんにあげた
かわいい花』
｢…わかんない｣
『ふふ。見かけたんだよ。それで
記憶の片隅で俺とのちょっとした思い出を
無意識に思い出してくれて
俺がAちゃんの前に現れることができた。』
『夢みたいな話でしょ？』
『俺のね、最初で最後の恋だったんだ』
『だから、こうして会いにこれて良かった』
『ありがとう、Aちゃん。』
どうして、さよならみたいに言うの…？
やっと出会えたんだよ、
終わりじゃないでしょ…？
思うことはたくさんあるのに言葉が出ない。
この暗闇の中で最初に会った時みたいだ。
『叶うなら、ずっと一緒にいれたらいいなって
思うけど運命は変えられないから。』
『この一瞬を永遠に忘れないように
今だけは俺を想って、俺だけのAでいて』
｢やっ…、やだ…今だけなんて言わないでっ｣
｢これからだってずっと一緒にいるでしょ？｣
｢愛し合ってるのにさよならなんて、
しないでしょっ…？｣
『ふふ。ほんと、わがままな所変わんないね？』
｢すきっ、すきだよ、…あいしてるよっ｣
『ん、おれも。好きだよ。愛してるよ』
｢っ、…｣
たくさん泣いて、泣いて、泣いて、
そんなあたしをずっと優しく抱きしめてくれて
背中をトントンしてくれて気付けばあたしは
眠りについていた。
やさしい香りと心地いいリズム
あたたかいぬくもりの中こんなに
安心して眠れるなんていつぶりだろう…
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名前 - すごく感動しました！ (2018年4月22日 7時) (
レス) id: 28d325b79c (このIDを非表示/違反報告)
なっぴぃ(プロフ) - poripiさん» こちらこそ！読んでいただきありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しいです。また他にもいくつかお話作ってるのでそちらも読んでみてください♪コメントありがとうございました！ (2018年4月19日 22時) (レス) id: faae36cc06 (このIDを非表示/違反報告)
poripi(プロフ) - なっぴぃさん、こんにちは。この作品、今まで読んだ中で1番切なくて苦しかったです。でも、すごくいいお話でした。短編で読みやすかったし、内容も本当に面白かったです！ありがとうございます！ (2018年4月19日 7時) (レス) id: 5e5157d8c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっぴぃ | 作成日時：2018年4月15日 11時
