君にLOL! (ページ43)

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頭の中の整理がつかずその場に立ち尽くしていると
あたしの横を誰かが横切ってその教室に
入っていく

柊｢いやー、まじでひどいよね！
俺こんなにアピールしてんのにさ
全然振り向いてくれねーんだよ！｣

｢柊生くんっ！｣

柊｢ま、あいつが純粋に匠海に恋してること
俺も気付いててグイグイいっちゃってんだけど！｣

柊｢俺とのことは完全に俺の片思いだよ。
振り回されてもねーしまじで俺じゃねーって
否定してるだけじゃね？｣

柊｢まじ悲しいよな～そんだけ否定されんのも！
まーさ、俺の恋もあいつの匠海に対する恋も
応援してくれよな～。んじゃ、これ貰ってくわ！｣

そう言って出てきた橘くんはあたしの
スマホを取ってきてくれていてそれを受け取る

柊｢ん、これ｣

『あ … ありがと。
なんでこれわかったの？』

柊｢松長がスマホ取りに行ったって言ってたから｣

『…ありがと』

柊｢俺も今気付いたんだけどさ
お前勘違いしてんだろ｣

『え？』

柊｢球技大会んとき運んだの
俺じゃねーからな。んじゃ。また明日｣

そう言っていつものように
あたしの頭をクシャッと撫でて彼は帰っていった。