可愛い大切な ページ9
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朝の収録が終わって梅と飯を食いに適当な店に入った。
夜の生放送ではAも一緒だから三人で仕事して帰るスケジュールになっている。
「A、授業中？」
「この時間だったらそうかも。体育かな」
「把握してんの？」
「うん。朝体操服忘れかけてたときに言ってた」
「ふーん」
水でも飲もうかなと手を伸ばしたら誰かから電話が来た。
「ヨシキじゃない？」
「あ、ほんとだ。え、学校からなんだけど」
「Aの？何かやらかしたんじゃないの？」
「怖いな。とりあえず出るわ、ごめん」
「ん」
応答ボタンを押したらAの担任からだった。
若干焦ったような声色だったからヒヤッとする。
「あ、Aさんのお兄さんですか？」
「はい、何かありました？」
「実は体育の授業中、友達とぶつかってしまって…」
「ぶつかった？」
「バスケットボールだったんですが結構な勢いでぶつかってAさんが吹っ飛んで倒れてしまったんです…血は出てないんですけど頭を床に強くぶつけたみたいで」
「頭！？」
バスケしてたら吹っ飛んで頭をぶつけたって相当な勢いじゃないとそんなことにならないだろう。
とりあえず一旦学校まで来てもらえませんか？と最終的に言われた。
「ごめん、なんかバスケしてたら吹っ飛んだらしい」
「え？吹っ飛んだらしい？」
「うん。頭ぶつけたから心配だしちょっと迎えに行ってくる」
「ヨシキ」
「ん？」
「ちょっと落ち着け」
自分では落ち着いているつもりだった。
はたから見たらそうでないらしい。
どうせ夜も一緒だからと梅も着いていてくれて、学校内へは一人で行った。職員室に入ったら担任の先生が保健室まで連れていってくれた。
『よっちゃん』
「A大丈夫？頭痛くない？ぶつけたってどこを？」
『落ち着いて、大丈夫。吹っ飛んだって言ってもぴゅーんってなっただけだから…』
「もう本当によかった…何かあったらどうしようかと思って兄ちゃん死にかけたんだぞ…」
『ごめんね…』
安心したらなんだか泣きそうになった。
先生から今日は早退していいと言われたからそのまま学校を出た。
「あ、戻ってきた」
「お待たせ」
『梅くん！なんでいるの？』
「ヨシキと飯食ってたらAが友達吹っ飛ばしたって連絡来たから着いてきた」
『いや逆ね？』
「てか制服じゃん、萌えるわ」
「A、助手席座りな」
『はーい』
「ちょ、嘘だって」
梅の言うことは真剣なのかふざけてるのか分からない。ひとまず何も無くてよかった。
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p@n@(プロフ) - サチさん» コメントありがとうございます！続きはしっかりハピエン(？)にするつもりではいるので泣かないでください……！こらからもよろしくお願い致します！ (2021年3月17日 23時) (
レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 初コメ失礼します。ずっと読ませて頂きました。とても楽しい作品でしたが、最後でビックリしてしまいました(泣)どうか無事で…と願うばかりです。続きも頑張って下さい！ (2021年3月17日 23時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです…ペースが早くて大丈夫かなと不安だったので安心しました…！これからも楽しんで頂けるように頑張りますのでよろしくお願い致します！ (2021年3月13日 22時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 初コメント失礼します！いつもお話が進んでいく度に楽しみになっていって、、、こんなに面白いお話作ってくれてありがとうございます！続き楽しみにしております！ (2021年3月13日 20時) (レス) id: 449ab25172 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - みやさん» コメントありがとうございます！お返事遅くなり申し訳ありません。楽しんで頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2021年2月27日 8時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：p@n@
| 作成日時：2021年2月23日 10時
