Fratello【東京リベンジャーズ・男主】 (ページ9)

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数日後。

(名前)は自分の住んでいる団地の敷地の入り口で塀に凭れている。

するとこちらに歩いてくる人が見えた。

向こうもこちらに気づいた様で顔を上げる。

『よう』

右手をポケットに突っ込み凭れるのを止めて近づいた。

それは芭流覇羅の拠点に千冬を迎えに行って以来の場地圭介だった。

場「(名前)？どうした」

『久しぶりだな、芭流覇羅はどうだ？』

場「別に」

右腕を肩にまわして言う(名前)にそっぽを向いて場地は答えた。

『……一虎は？』

場「……っ」

一呼吸置いて聞かれた問いに場地ははっとした様に再びこちらを向く。

『お前一虎が少年院から出て来たから芭流覇羅行ったんだろ、まあ別の理由も有りそうだけど』

場「俺はあいつのした事を背負って生きてくつもりだ」

近くで顔を見られた場地はつい本音をもらした。

『お前色々背負いすぎな、全部一人でやれば良いとか思ってんだろ』

場「そんな事ねぇよ」

歩きながら話していると場地の家が有る棟の駐輪場まで来ていた。

場地の肩から腕を離した(名前)。

ふと前を向くと建物の入り口から見覚えの有る金髪が二人出て来た。

それは弟の千冬とこないだ知り合った花垣武道。

『……千冬』

千冬の方を見て小さく呟いた(名前)。

場「まぁた馬鹿二人が、何しに来た」

千「場地さんだって馬鹿でしょ」

場「あ？」

千「俺等なりに調べて稀咲がやべぇ奴だって事は分かりました、だからもう芭流覇羅に居る必要ねぇっす」

話しながら場地の文字通り目の前まで寄って来た千冬は表情を険しくさせた場地に側頭部を掴まれて横にどかされてしまった。

場「どけ」

よろめいた千冬を(名前)が受け止める。