Fratello【東京リベンジャーズ・男主】 (ページ13)

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十二ページ13

翌日。

東卍メンバーは抗争の場となる廃車場に集まっていた。

周りには東京中のチームのトップ達が積み上げられた廃車の上からこちらを見下ろしていた。

堅「やっぱりカッケェじゃん、特服！」

喧嘩だからと珍しく特攻服を着た(名前)に絡むドラケン。

『どこがだよ』

堅「これ、これ！」

風に靡いて腕の無い方の袖が揺れている。

『お前の感性わかんねぇわ』

万「(名前)、お前今日後ろで控えてろ」

ドラケンと戯れているとそれまで向こう側に集まっている芭流覇羅を見ていたマイキーが顔だけこちらを向いて言う。

『あ？断る…何で他の奴等が闘ってんのに俺だけ見てなきゃなんねぇんだよ』

万「やれんのか」

その言葉の後ろには腕が片方無いのにと続いている様な気がした。

『余計な心配すんな、足でいくらでも倒してやるから』

(名前)がドラケン、マイキーと話していると奥の方から一人前へと出て来た奴が居た。

「遅ぇぞ！俺が今日の仕切りを任されてる池袋クリミナルブラックメンバーズの阪泉だ」

一番高く積み上げられている廃車の前で振り向いた阪泉は仰け反って東卍の方を向いた。

「東京卍會！！」

次は逆側を。

「芭流覇羅！！」

最後にこの場に集まった観衆達を見回して叫んだ。

「主役共の登場だー！！」

周りから雄叫びが聞こえている中東卍と芭流覇羅のメンバー達は真ん中へと歩いていく。

(名前)はマイキーとドラケンの間に居る。

向かい合うと二つのチームは立ち止まった。

そこで阪泉が両腕で真ん中へと代表者を呼んだ。

東卍からはドラケンが、芭流覇羅からは旧知の羽宮一虎が阪泉を挟んで向かい合った。