日常52:ごめんネ ページ3
*桜サイド
「お疲れさまでーす!」
ただいま19時半過ぎ。
少しだけ早く終わらせてもらえた私は更衣室へと向かい、帰る準備をする。
「さーてさっさと帰ろ!」
窓の外を見ると当たり前だが暗くなっている。私は慣れないことで疲れたのもあり、帰り支度を済ませると急いで裏口から店の外へと出た。
その瞬間のことだった。
びしゃあっ!!!
「ありゃ」
「…………なにこれ」
______________________
状況を把握するのに時間はかかったが、これはあれだ。何故だかびしょ濡れだ。
だがなぜだ?なぜバイトが終わり外へ出ただけでこんな状況に……?
ぽたぽたと地面に落ちる水滴を見つめながらただ呆然とそう考える。
「い、今だ逃げろ!」
そんな男達の声と走り去る音でハッと我に返る私。
「あーあ逃げられちゃった」
「…………」
「ごめんネ。あいつらにぶっかけようとしたんだけどお姉さんいきなり出てくるから」
まったく反省の色がうかがえないそいつの声。
ニコニコと笑いながら三つ編みに結ってある朱色の髪の毛をたなびかせこちらに近づいてきた。
手には空っぽのバケツ……。
「……」
「お姉さん?大丈夫?聞こえてる?」
……この学ラン。血だらけ傷だらけの顔。
さいっあくなやつに出会ってしまった。
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さくらんぼ(プロフ) - み。さん» 返事遅れてすいません!更新遅れていますが必ず更新しますのでまた見に来て頂けたら嬉しいです! (2019年6月20日 17時) (レス) id: d49ab2e33b (このIDを非表示/違反報告)
み。 - 頭の爽やかな高校教師w 更新頑張ってください! (2019年2月10日 21時) (レス) id: e459f629a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年10月22日 17時