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日常67:ハゲ ページ18

ドサッ!



「っう……!」




落ちた、のか?でもそれにしてはなんだか……。




「……………あれ……なんかあんま痛くないけど……ここ天国?」
「なわけねェだろィ」
「!?!?」



突然聞こえた声に慌てて起き上がる。





「なんで空から落ちてくるんでィ。シータ気取りかテメー」
「そ、総悟ォォォ……うええぇん」




総悟だ。


私の下敷きになった総悟が頭をさすりながらむくっと起き上がった。



総悟がクッションになってくれたおかげで私はなんともなかったのだ。




「汚ェツラで泣くんじゃねェ」
「うえぇえひどいいぃぃい死ぬかと思ったのにィィィイ…ッ!」
「あーもう言い訳なら後で聞いてやらァ。さっさと逃げるぞ」






私の腕を引いて門へ向かおうとする総悟。私は自分が落ちてきた教室の窓を見る。



女の子が心配そうな顔で見ていたが、私が無事なのを確認し再び乱闘に戻っていった。



「でも中で……」
「ヤンキー共の喧嘩に自ら巻き込まれに行くほど馬鹿じゃねェ。立て」
「で、でもまだ…………っ」



まだ帰れない。


私にはまだやり残したことがあるのだ。





「中に……中に私の高級チョコ半額チケットの引き換え券(プリント)がァァァッ!」



ガッ!!




頭に鈍痛が走る。



総悟のげんこつに私の目は潤んだ。



「いだァァァッ」
「テメーは本当にくだらね……」
「コラァァァアアアッ!!!!!」
「っ!?」





何事かと校門の方へ目をやる。



なんと、大きな怒鳴り声と共に校門から1人の男性が私たちの元へ砂埃をまきあげながら猛スピードで向かってくるではないか。




「喧嘩はやめなさァァァい!!」
「ひぇっ……!!」





その男の人は頭をキラキラと輝かせながら総悟に向かって拳を振り上げる。


そしてその拳をひょうひょうと避ける総悟。




「避けるんじゃありませんんん!!!」
「喧嘩やってんのは中。俺たちは被害者でさァ」
「な、なに!?それは悪いことをした……」



だ、だれこのハゲ……。




「ハゲじゃねェ!頭の爽やかな高校教師だ!」




こ、声に出てた……。



て、てか高校教師……?もしかして夜兎工の?



パリーンッ!




「窓ガラスを割るんじゃありませんんんんんん!」



物凄い剣幕で教室へ向かうハゲ。取り残された私達は顔を見合せ、その場をあとにした。

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さくらんぼ(プロフ) - み。さん» 返事遅れてすいません!更新遅れていますが必ず更新しますのでまた見に来て頂けたら嬉しいです! (2019年6月20日 17時) (レス) id: d49ab2e33b (このIDを非表示/違反報告)
み。 - 頭の爽やかな高校教師w 更新頑張ってください! (2019年2月10日 21時) (レス) id: e459f629a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年10月22日 17時

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