日常50:初バイトだぞ? ページ1
「あ?バイトォ?」
「うん、今日だけね」
朝、部活に入ってない私たち二人は朝練などとは縁がなく、ゆっくりのんびりいつものように学校へ向かっていた。
「クラスに花子ちゃんっているでしょ?」
「知らねェ」
知らねェってあんた……。クラスメイトの名前くらい覚えとけっての。
花子ちゃんとは関西の方から転校してきた女の子のこと。妙ちゃんと仲が良くて自然に話すようになったのだ。
「……とりあえずその花子ちゃんが今日どうしても行けないから代わりにバイト頼まれたの」
「へェ」
総悟は風船ガムを膨らませながらそう短く返事をした。
あ、興味ないなコイツ。
ひっぱたいてやりたい。
「学校終わったらそのまま向かうから今日先帰ってて」
「んー」
相変わらずそっけない返事……。まぁいつものことなんだけどさ。
彼女の初バイトだぞ?興味ないってか?オイ。
「……帰り何時になんの」
「え?あぁたぶん20時には終わると思うけど……なんで?」
興味なさげに聞いてた総悟からの質問にそう答える。
総悟からは別にとしか返事は返ってこなかった。
「お前にできんのか?客に尻触られたからって金●蹴り上げたりすんなよ」
「しないわ。てか尻触られるってどんなバイトすると思ってんだ」
「キャバクラじゃねェんですかィ?」
「私高校生。んなことしません」
まずキャバクラだって思ったなら止めてよ……彼氏力どこに行った。
ちなみに今日やるバイトはただのファストフードでの裏方仕事。
ぶっちゃけ今日一緒に帰れないの少しだけ寂しいんだけどなァ……。総悟はそうでもないか。
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さくらんぼ(プロフ) - み。さん» 返事遅れてすいません!更新遅れていますが必ず更新しますのでまた見に来て頂けたら嬉しいです! (2019年6月20日 17時) (レス) id: d49ab2e33b (このIDを非表示/違反報告)
み。 - 頭の爽やかな高校教師w 更新頑張ってください! (2019年2月10日 21時) (レス) id: e459f629a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年10月22日 17時