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もちろん、父親とは引き離されることになった。
母親の元にも連絡は入っているが、身元引受けは拒否。父親の両親も母親の両親も、わたしが産まれる前や産まれてすぐに亡くなっている。
父親の兄もすでに子供がいる為「ウチでは難しい」と。ただ、伯父さんの奥さんが知り合いに児童養護施設を営んでいる人がいるから事情を説明すれば、と、紹介されて来たのがここ。
「ほら、あがって」
「･････････お邪魔します、」
「ただいまでいいのよ、今日からここがAちゃんのお家なんだから」
「････････････うぅっ、」
あたたかい言葉と優しい表情、わたしを抱きしめ背中をさする手に、失いかけてた何かを思い出して涙がとまらなくなった。
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＊ ＊ ＊
「ってことがあったの、」
「････････････」
「重かったよね･･･ ごめん、」
月日が流れるのがあっという間に感じるのは充実しているからだろうか。
施設の子どもたちとはすぐに仲良くなれたし、新しい学校にもすでに慣れて、名古屋ではあまりしてこなかった遊びをする男友達もできた。
隣を歩くマサイとも、最初こそ失礼炸裂したものの今では仲良し！ ･･････って思ってるのわたしだけじゃない、よね･･･ ？
彼には引っ越してきた理由も、今住んでいる場所がどこなのかも話せてしまうから不思議だ。
「じゃあ･･････ここで、」
「･････････あのさ」
「･･････ん？」
「これからも･･････その･･･ 、」
「、？」
「･･････つらいとか困ったとか、おれには話してくれていいから、」
「･････････えっ、」
「、嬉しかった･･････ こんなおれに全部話してくれたこと、」
ありがと、･･････また明日
そう言って、マサイは家へと歩いていった。
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「･･････だぁれ？あのイケメン」
「っおばちゃん！！！いつから居たの？！」
「なに、まさかボーイフレンド？」
「ちょっ！そんなんじゃないって！！」
「たまに二人で遊ぶのあの子でしょ、」
「、もういいから！！ニヤニヤしすぎ！！！」
「若いっていいわね〜」
「ちがうってば！！！もう！！！」
大好きな家族や友人と離れ、生まれ育った地元も離れ･････････
でも、それでよかったのかもしれない。
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終わり
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こた - この作品とても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 20時) (
レス) id: 6209d012cf (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - もしよければ、今日の深イイ書いて欲しいです。 (2019年9月30日 22時) (レス) id: b3e45f8b93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぅ | 作成日時：2019年9月17日 16時
