川に魚っているもんなん？【Fischer's】 (ページ14)

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【7】喧嘩なんて、らしくない？ページ14

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今日も今日とて撮影。集合時間の5分前に撮影場所であるシルク宅に着いた

ら、

「これで何回目かわかってんのかよ！！」

「だからってそんな強く言わなくてもいーだろ？！」

「謝って済むならこんな大声出さねーよ！」

どうやら喧嘩をしてるらしい。

ドッキリ？･･･にしてはなんかガチっぽいというか。玄関の靴は見慣れた物が計三足。これはシルク、これはマサイ。この一番おっきいのはダホちゃんで確定。今日の撮影は確かにこのメンバーだと聞いてた。何本か撮る予定だったのは聞いてたけど、個人的な用事でわたしは途中参加。三人揃っているのは何も疑問ではないけど･･････

「･･････おっす、」

ﾝ「、A･･････」

「どしたん？」

見渡す限りカメラは無さそう。しょんぼりと眉を下げるダホちゃんの表情と、机の上に置かれているカメラとマイク。あれ？あぁ、なるほど、そういうことか。

「、やっちゃった？」

ﾝ「････････････うん、」

「わざとじゃないんでしょ？」

まぁ、大事な撮影機材をわざと壊す人なんていないのはわかってる。だからこそ、シルクとマサイが険悪ムードになってる理由がわからない。二人ともガチギレするなんてドッキリ以外ないもん。

わたしが来てお互い黙り込んでると思ったら、もう知らねぇ、とマサイは例の壊れた機材とカメラを手に家を出ていってしまった。

ありゃりゃ、こりゃてーへんだ。

「シルクくん」

ｼ「ん、」

「何があったの」

ｼ「････････････」

「、黙っとったらどっちのフォローもできんけど？」

後ろ髪をワシャワシャ掻いたシルクはボソボソと話しだした。

一本撮り終えて、わたしが来る前にシルクはメインの編集、マサイは機材調整、ダホちゃんはセカンダリの編集をしていた。先に作業を終えたダホちゃんがトイレに行こうと立ち上がる時に手をついた場所にソレがあって、どうやらグシャりとやってしまったようだ。マサイも折ったことはしかたないと言いつつ、何回目なんだ？注意力足りなさすぎじゃね？って説教してるうちにヒートアップ。編集に集中したかったシルクが見かねて「やっちまったもんはしゃーねぇ、とりあえず静かにしてくれ」とマサイに言ったら、その言葉は着火剤でしかなかったようで大爆発したらしい。

ったくキミたちは。

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