川に魚っているもんなん？【Fischer's】 (ページ24)

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Fischer'sに入る前までずっと二人で居た。誰よりも理解してる自信はあるし、同じ年月を過ごしてきた気心知れた仲間ばかりなのに他のメンバーには打ち明けてないこともおれは知ってる。

それがなんだか嬉しくて。細かいことはわかんねーけど、優越感ってゆーか･･････まぁ、とにかく、おれだけ！っていうのがたまらなく嬉しい。

何かと頼ってくるのもシルクではなくおれだし、それもまた相まってそんな気持ちにさせる。もちろんおれが一番理解してるのと同時におれのことを一番理解してるのもAだと思う。

なんなんだろ、マジでよくわかんねーや。

「････････････」

「、それ逆だぞ」

「えっ、！？」

「･････････好きなんじゃね？Aのこと」

「、は･･････？」

「Aが何してんのか気になったり、Aの言葉一つ一つに一喜一憂するのは好きだからじゃねーの？って」

「･････････いや、まさか、」

「たまに抜けてるけど基本しっかり者のお前がそんな状態になるのは恋だ、恋でしかない」

おれが？

Aを、？

「んなわけねーだろ？変なこと言うなよ」

「めっちゃ動揺してんじゃねーか！笑」

「してねーから、！」

「、わかったわかった！でも、気持ち誤魔化したまま手遅れになってもしらねーかんな？あいつ他のYouTuberから結構好かれてるんだぞ？」

「･･･････････････」

「とりあえず急だけどこれから撮影すっから落ち着いたら下こいよ」

シルクの言葉にまともに返事もできず、いよいよ思考も停止

やばいって、おれ。これじゃ何言ったって肯定してるようなもんじゃん。

好きだなんて、気付かされてよかったのか？

今回ばかりは、アイドルではないけどこの仕事を少しだけ恨んだ。

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