たぶん、一般人…？ (ページ6)

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Ep.6 ページ6

「どういう…こと…？」

「私の世界が変わったのか、パラレルワールドに私が入り込んだのか…とにかく。別に、わたし今の全ての状況を知っているわけじゃないの。」

そう、漫画に書いてあることしか知らない。

「灰原哀…本名、宮野志保。宮野明美は貴女の血のつながりのある実の姉…。そして、貴女は組織の毒薬などを研究する研究者でシェリーというコードネーム持ち。宮野明美は強盗などの実行犯になるコードネームを持たない下っ端。」

「どうして、そこまで…」

「科学者の貴女にこんなこと言っても信じてもらえないと思うし、そもそもそんなこと言われたって気持ち悪がられるだけだとは思うんだけどね。

今の情報…全て漫画・アニメで知り得た知識なの。」

「へ…？？」

「江戸川コナンをはじめ灰原哀、黒の組織、少年探偵団から警察官に至るまでこの世界の人物は全て。私が元々いた世界では【名探偵コナン】っていう一つの漫画作品だった。」

「ちょっと、ちょっとまって！言ってることがわからない、私が…私たちが漫画のキャラクター…？」

「そう。こっちの世界では名探偵コナンは名探偵ドイルって名前になって全く別の作品になってる。」

「そんなこと…あるわけ…」

「そう、あるわけない。私だってそう思ったよ。みんなを見るまでは…私が、米花町に存在するまでは」

「じゃあ、貴女の住んでた世界には…」

「そう、米花町なんて町は存在しない。でもね、これにも少し違うことがあるの」

「どういう…」

「原作では死んでたはずのキャラクターを、私は知らない間に助けてた」