金魚が運んだ幸せ part1 ページ7
「あ〜、また紙破れちゃった…」
「A下手くそだな」
「………いや、これでも結構すくったよ?………クロが金魚すくい上手すぎるだけでしょ………」
「俺は魚好きなの。まぁサンマが1番好きだけどな。サンマすくいとかねぇのかな」
「…………ないでしょ」
今日は地元の夏祭り。
そして今は金魚すくいをしているところ。
「…………クロ何匹すくったの?」
見てみると結構な数の金魚。
「んー。ざっと15匹くらい?」
「どうするの15匹の金魚……」
ーーこんなやり取りをしたのは、
高校3年生の夏休みのこと。
そして時は流れた。
「わーー!!懐かしい!なーんにも変わってないね」
あれから6年。
私とクロは24歳になった。
そして現在クロは私の彼氏である。
付き合ったのは高校を卒業した時で、クロから想いを告げられた時はびっくりしたが私もずっとクロのことが好きだったので、毎日とても幸せな日々を送っている。
そして今日は地元の夏祭りがあり、
私とクロは久しぶりに夏祭りに行くことにした。
「Aまだそんなにはしゃげんのすげぇな。まだまだお子様だな。前に来たのいつだ?」
「お子様でもいいんですー。前に来たの6年前だよ?クロが金魚すくいで15匹もすくったとき!」
結局、あの後金魚はクロの家で飼うことになった。
今も元気に成長している。
……クロが可愛がってちゃんとお世話してるのを見るのが楽しみなんて本人には言えない。
「ねぇ、6年ぶりに金魚すくいしてみない?」
クロの顔を見ながら聞いてみる。
ん〜、とクロは何か考えている様子だったが、
「…そうだな、久々にするか!」
案外やる気みたいで、
早速2人で金魚すくいをした。
「わっ!破れた〜!!!」
「A昔も今も変わんねぇな」
「……失礼な。これでも昔よりすくえてるわよ」
私がすくった金魚は8匹。
なかなかすくえた方だと私は思うが、クロと比べると………。
「あー、破れた。お、俺の金魚はまぁ20匹くらいか?」
………20匹。
この男は、それだけの金魚をすくってどうするのだろうか。
「20匹?!私のと合わせたら28匹かぁ〜……。どうするの?この数の金魚ちゃん」
クロはしばらく考えた後、
とんでもないことを言い出した。
金魚が運んだ幸せ part2→←迷子になりました part2
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なつ(プロフ) - クロいいですねー!改めて好きになりました←(о´∀`о)ノ (2014年11月30日 0時) (レス) id: decb98b861 (このIDを非表示/違反報告)
ささまき - この小説がきっかけでクロをもっと好きになりました!!((( ありがとうございますw更新、頑張ってください! (2014年8月22日 20時) (レス) id: 895b719d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - もしもシリーズってハマトラっぽいですね (2014年8月4日 17時) (レス) id: f8235988eb (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 全部読ませて頂ました!すっごく面白かったです!!クロ先輩がかっこよかったです!!更新頑張ってください(*><*) (2014年8月4日 16時) (レス) id: 8bc070bb95 (このIDを非表示/違反報告)
シオ - クロ好きにはたまらないです!更新頑張ってください!! (2014年7月31日 10時) (レス) id: e535a87c0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさぎ。 | 作成日時:2014年7月12日 22時