私の好きな黒尾先輩。(社会人ver.) ページ42
「………一体私って何してんだろ…。」
はぁ〜………とため息をついて時計をみると、
時刻は間もなく23時をむかえるところだ。
机の上には片付く気配のない資料の山。
(ていうかなんで私が………)
遡ること今日のお昼頃。
ーーーーーオフィスにて。
「じゃ、この資料お願いね。」
バサッと資料を雑に机に置かれる。
ここの会社に勤めて2年。
今年から上司が変わり、その上司がなんまぁクセもの。
自分の仕事は他人に押し付けるわ、
余計なこと言うわで煙たがられている。
「あの………。私自分の仕事が……。」
そう言って断っても、
じゃあよろしく、と私の話を聞かないまま去っていった。
(無理です！ってちゃんと言えばよかったな)
気づけばオフィスには私1人。
「・・・こんな時に黒尾さんがいたらな…。」
はぁ、とため息をついて黒尾さんのデスクをみる。
黒尾さんは私より3つ上で頼れる先輩。
現在出張のために1ヶ月不在である。
面倒見がよくて面白くて、密かに私が想いを寄せるヒト。
社内でも密かに人気な先輩。
「・・・・黒尾さん、はやく帰ってこないかな…。好きな人に会えない日々なんて頑張れないよ……。」
少しばかり泣きそうになり、机に顔を伏せる。
「お〜お〜、またあのクソ野郎に仕事押し付けられたか？」
背後から聞こえる懐かしい声。
驚いて顔を上げるとそこには大好きな黒尾さんの姿。
「っ……？！なんで？！え？！先輩？！」
「いやいや驚きすぎでしょ、Aちゃん。もうこんな時間だし誰も居ないだろと思って職場寄ったらAちゃんがいてびっくりしたわ。」
疲れた〜、といってネクタイを緩める先輩。
その姿がかっこよくて、色っぽくて。
そしてハッと我にかえる。
(まてまて……。いつから居たんだ…？まさか好きってくだり…)
と悶々と考えていたら、その私の考えを読み取っていたかのように、
「ねぇ、聞こえちゃったんだけど俺に会えなくて寂しかった？」
そう言って急に黒尾さんに腕を引っ張られる。
気づけば黒尾さんの腕の中。
「え……？あのこれは一体どういう状況で…？」
「出張で好きな子に会えない日々は辛いな〜。たまたまAちゃんがいて、しかも誰も居ないっていう状況で。こんなの我慢しろって言う方が無理っしょ。」
急に視界が暗くなったと思ったら、目の前には黒尾さんの顔。
「ーーーー好きだよ。Aちゃん。」
そう言って黒尾さんは私に口づけた。
fin.
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なつ(プロフ) - クロいいですねー！改めて好きになりました←(о´∀`о)ノ (2014年11月30日 0時) (
レス) id: decb98b861 (このIDを非表示/違反報告)
ささまき - この小説がきっかけでクロをもっと好きになりました！！((( ありがとうございますw更新、頑張ってください！ (2014年8月22日 20時) (レス) id: 895b719d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - もしもシリーズってハマトラっぽいですね (2014年8月4日 17時) (レス) id: f8235988eb (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 全部読ませて頂ました！すっごく面白かったです！！クロ先輩がかっこよかったです！！更新頑張ってください(*><*) (2014年8月4日 16時) (レス) id: 8bc070bb95 (このIDを非表示/違反報告)
シオ - クロ好きにはたまらないです！更新頑張ってください！！ (2014年7月31日 10時) (レス) id: e535a87c0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ。 | 作成日時：2014年7月12日 22時
