素敵な誕生日 ページ4
「クローー！！先行くよー！！」
学校まで一緒に行こうって言い出したのはクロなのに、なんでそのことを忘れるかなぁ……。
「あとちょっとーー」
「……………じゃあ、あと1分ね」
「………お前に優しさはねぇのかよ」
「待ってるだけでもありがたいと思いなさいよ。はーやーくー」
私はクロを急かす。
クロを急かしながら、
はぁぁ〜……とため息をつく私。
(………今日、私の誕生日なんだけどなぁ………)
そう。
今日は私の誕生日。
クロと私はなんていうか、くされ縁？
昔から仲が良かった。
1つ年下の研磨は私の弟みたいなもの。
そんなこんなで、私は昔からクロのことが好きだ。
………当の本人はどう思ってるかは知らないけど。
(………きっと私の誕生日なんて、)
「………忘れてるんだろうなぁ」
「だーれーが忘れたって？」
「……わっ！びっくりした〜。もー準備できたんなら早く言ってよ」
「で、何が忘れたんだ？」
(………聞かれてた？)
「いや、別になにも。私何か言ってた？？」
「……………素直じゃねぇ奴」
そう言ってクロは私を引き寄せ、
キスをした。
「ちょっと！なにすんの？！」
「俺からの誕生日プレゼント」
「…………これが？」
「お前なぁ………。今日はAの誕生日だろ？まさか俺が忘れてるとでも思ったか？」
「うん。忘れてると思ってた」
「……………正直だな」
「……………でも誕生日だからってキスするなんて変だよ。……だって私とクロは付き合ってもないし…」
キスなんてされたら、
その分期待をしてしまう。
クロにキスをされた時は嬉しかった。
でも逆に悲しくもなった。
なんでだろう……。
するとクロが私を見つめて、
こう言った。
「………俺からもう一個誕生日プレゼント。Aのことがずっと好きだった。俺と付き合ってくれ」
私は口をポカンとあける。
頭がついていかない。
クロが、私のこと好き？
付き合ってくれ？？
すべてが夢のように見えて聞こえた。
でも、夢じゃない。
私の答えはただ1つ。
「………はい。よろしくお願いします…！」
自然と2人の唇が重なり合う。
こんなにも幸せだと思えるのは、
きっとクロだからだろう。
クロ、素敵な誕生日プレゼントをありがとう。
fin.
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なつ(プロフ) - クロいいですねー！改めて好きになりました←(о´∀`о)ノ (2014年11月30日 0時) (
レス) id: decb98b861 (このIDを非表示/違反報告)
ささまき - この小説がきっかけでクロをもっと好きになりました！！((( ありがとうございますw更新、頑張ってください！ (2014年8月22日 20時) (レス) id: 895b719d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - もしもシリーズってハマトラっぽいですね (2014年8月4日 17時) (レス) id: f8235988eb (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 全部読ませて頂ました！すっごく面白かったです！！クロ先輩がかっこよかったです！！更新頑張ってください(*><*) (2014年8月4日 16時) (レス) id: 8bc070bb95 (このIDを非表示/違反報告)
シオ - クロ好きにはたまらないです！更新頑張ってください！！ (2014年7月31日 10時) (レス) id: e535a87c0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ。 | 作成日時：2014年7月12日 22時
