ある日の授業中 ページ3
「ーーーーーであるから、ここの答えは5になるんだぞー。こらー。そこ聞いてるかー?」
ただいま4限目の数学の時間。
私の席は窓側で1番後ろの席。
何も考えずに授業を受けるのに最適。
(数学あんまり好きじゃない………。お腹すいたなー。早く終わんないかな)
「お腹すいた………ご飯……」
「………おい、声に出てんぞ」
そう言ったのは、同じクラスの黒尾君。
そしてただいま隣の席に彼はいる。
「だってお腹すきすぎて力でない……。頭働かない。脳の機能が働かない」
「…………さっきの休み時間メロンパン食ってたじゃねぇか……」
黒尾君は半笑いで私を見る。
「あれはおやつなの。お・や・つ。ご飯食べないとやっぱりダメだ〜…………」
黒尾君とは、席が隣になってからよく話すようになった。最初、黒尾君を見たときに本当に高校生かと思ったけど(いかつい感じが……)話してみると面白い。そして優しい。
「…………黒尾君、私になにか恵んで」
「………授業中だぞ」
「このままお腹が空いてる私を見捨てて1人で美味しいご飯食べようなんてずるい」
「俺そこまで言ってねぇだろ……」
「じゃあご飯」
「だから今授業中だって言ってんだろ…」
「うううう〜。後10分、私はもちません。さらば…………」
なんでこんなにもお腹が空くのだろうか。
私の胃はどうなってるんだ。
「……ったく、しょーがねーなー」
そう言って黒尾君は何かを取り出して、
私の席に投げた。
「…………うん?飴玉??」
そこにはイチゴ味の飴玉が。
「後10分、それでも舐めとけ。授業終わったら購買行くぞ」
「…………………神様。黒尾様。仏様。ありがとうございます」
「………大袈裟だろ」
私は早速、黒尾君がくれた飴を舐める。
「…………新しい世界が開けたよ、黒尾君」
「……どんな世界だよ」
「イチゴの世界」
「………前から思ってたけど、お前結構面白い性格してるよな。いつも見てて飽きないわけだ。後、俺のことはクロって呼んで」
黒尾君………じゃなくて、クロはそう言って私に笑いかける。
「了解した!!クロ!」
「じゃあ俺もAって呼ぶな」
今の時間で一気に仲良くなった。(気がした)
そして授業終了のチャイムが鳴り、私達は購買へ走って向かった。
fin.
クラスメイトで仲良しな女の子のお話。
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なつ(プロフ) - クロいいですねー!改めて好きになりました←(о´∀`о)ノ (2014年11月30日 0時) (レス) id: decb98b861 (このIDを非表示/違反報告)
ささまき - この小説がきっかけでクロをもっと好きになりました!!((( ありがとうございますw更新、頑張ってください! (2014年8月22日 20時) (レス) id: 895b719d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - もしもシリーズってハマトラっぽいですね (2014年8月4日 17時) (レス) id: f8235988eb (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 全部読ませて頂ました!すっごく面白かったです!!クロ先輩がかっこよかったです!!更新頑張ってください(*><*) (2014年8月4日 16時) (レス) id: 8bc070bb95 (このIDを非表示/違反報告)
シオ - クロ好きにはたまらないです!更新頑張ってください!! (2014年7月31日 10時) (レス) id: e535a87c0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさぎ。 | 作成日時:2014年7月12日 22時