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え、これって、もしかして。

青「…淳太、神ちゃんに嫉妬したん?」

黄「…してへんもん」

淳太は俺の言葉にゆっくり顔を上げたが、
頰を膨らませてふいとそっぽを向いた。

え、何それ、めっちゃ可愛いんですけど。
そういや照史が言うとったな、
撮影中ちょっと顔暗かったって。
もしかして、俺と神ちゃんが喋ってたの見て?
…うわ、ヤバイわ、
嫉妬されるんってめっちゃ嬉しいねんな。

俺は淳太の腕をぐっと引いて立ち上がらせ、
驚いている淳太をぎゅっと抱きしめる。

黄「ちょっ…!」

青「淳太、可愛いなぁ」

頭をぽんぽんと撫でると、
淳太は俺から逃れようと暴れる。

黄「お前っ…そうやって甘やかしたら
いつでも許されると思うなよ!?」

青「まぁまぁ、暴れんなって」

淳太は離れようとするが、俺の力には敵わない。
俺はがっしりとホールドしたまま、
背中に回していた腕の片方を淳太の首に移動させ、
顔を掴んで強引に唇を重ねる。

深く、けれど丁寧に愛を注ぐと、
淳太の抵抗は徐々に勢いを落とし、
荒々しい息は桃色に染まっていった。

糸を垂らしながら口を離すと、
淳太は頰を火照らせてこちらを見上げていた。
俺はその瞳をまっすぐ見つめ返して、ニヤリと笑う。

青「なぁ淳太、安心して?
淳太は俺のもんで、俺は淳太のもんです。
こんなことしたいと思うんは淳太だけやし、
されたいと思うんも、淳太だけやから」

そう言って額にキスを落とすと、
淳太は赤い顔のまま目を逸らして唇を尖らせた。

黄「…ずるいわ、ほんま。
それで許されると思ってるんやろ」

青「でもこれ以外に言いようないもん」

黄「…あほ」

淳太はじっとこちらに目線を向けると、
俺の首に腕を絡ませて下から押し上げるように
音を立てて唇を重ねた。

黄「ほんなら、証明してよ。
流星は俺のもんや、って」

青「え、…どうやって?」

俺が聞くと、淳太はニヤリと笑う。

あ、今の可愛い。

そんなことを思っていると、
ドンと肩を押されて、俺はそのまま床に倒された。

青「、え? なに?」

驚いていると、淳太は床に寝そべる俺にまたがり、
ぐっと舌を絡ませながらキスをしてきた。

黄「たまには、俺からってのもありやろ?」

そう言いながらシャツのボタンを外し、
俺を見下ろして妖艶に微笑む淳太。

ぞくり、と背筋に甘い痺れが走る。

俺は伸びてくる綺麗な腕にそっと手を重ね、
抑えきれない興奮に緩む口元を
彼の首筋にあてがった。

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とも(プロフ) - いつも更新を楽しみにしていました。かわいくてもどかしくて少し悲しくてでも愛に満ちていて、読んでいて幸せでした。大好きです!続きがあるとのこと、お待ちしています。 (2021年1月10日 17時) (レス) id: ecd8d176d9 (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2021年1月10日 2時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - あ、 、、ちょっと泣きそうになりました...ほんとに大好きなお話です!これからもずっと読ませてください! (2021年1月9日 7時) (レス) id: 5329dbae7e (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - この後の展開も楽しみです! (2021年1月8日 19時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
じ ゅ が 。(プロフ) - 喧嘩のとこで別れた時は本当に泣きそうになっちゃいました 笑 仲直りして 、 結婚までいけて嬉しすぎます 笑 つい感情移入しちゃうぐらいリアルでとてもきゅんきゅんします 笑 有難う御座いますっ (2021年1月8日 19時) (レス) id: 2da2fede4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月6日 22時

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