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ページ18

[黄side]


冬のあかん所は、
朝の寒さが尋常じゃないことやと思う。
布団から出るんが嫌になる、あの感じ。
やからいつも俺は暖房をセットしてるねん。
そしたら、起き上がるのにやる気出せるから。

…やねんけどさ。

黄「…おいこら」

青「んー…?」

起きたのは同じ時間やったのに、
約1時間、こいつはずーっと布団から出てこぉへん。
ごろごろしながら携帯いじっとる。

黄「ええ加減出てこい!」

青「えー、嫌や。布団から出たら寒いやん」

黄「暖房つけとるからあったかいよ」

青「でも布団の方があったかいもん」

黄「ったく、ほんまもう…」

今日は別々の仕事で、俺の方が先に出なあかん。
そろそろ俺は行きたいんやけど…
放っといたら遅刻しそうやんか、こいつ。

どないしようか考えてたら、
…ふと、思いついてしもた。
あーでも、これしたら絶対調子乗るなぁ…
やけどこれやったら起きそうやなぁ…

黄「…はぁ」

1つため息をついて、流星の頭をぽんぽんと叩く。
すると流星は携帯から目を離し、
ぽけーっとした顔をこちらに向けた。

しゃーない。起こす方が優先や。

黄「…布団から出てきたら、
俺があっためたげるで?」

青「へっ」

俺の言葉に流星は目を丸くする。
小さく腕を広げると、
流星はバッと布団を剥いで起き上がった。

いや効果ありすぎやろ。むしろ怖いわ。

青「うおっ、寒ぅ」

て、もう一回布団の中入るなや!

黄「…っ、ほらっ!」

大きくしっかりと腕を広げたら、
流星はニヤッと笑ってゆっくり動き出した。
こいつ、わざとかよ。腹立つな。

俺の目の前に立つと、
ニヤニヤ笑いながらこちらを見つめてくる。
はいはい、俺からしろってことね。

黄「……」

おずおずと抱きしめると、
上からふふっと楽しそうな笑い声が降ってきた。
うっさいわ、待たれると結構恥ずいねん。

青「んはぁ、ほんまにあったかいやん、淳太」

流星はふにゃけた声で言いながら
俺の背中にしっかりと腕を回してくる。
じんわりと伝わるぬくもりに、
お互いの体温が溶け合う心地よさを感じた。

黄「、ん」

流星の肩に顔を埋めていると、
耳に軽くキスをされる。
顔を上げれば、流星が幸せそうに微笑んでいた。

青「冬も悪くないな」

もう一度、今度は額にキスを落とされる。

…まぁ、毎朝こんなことやるんは、
さすがに嫌やけどな?

でも、これはこれで。

黄「…あり、かもな」

勝手に緩む俺の口元に、
流星はそっと愛を注いだ。

呼吸→←2



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とも(プロフ) - いつも更新を楽しみにしていました。かわいくてもどかしくて少し悲しくてでも愛に満ちていて、読んでいて幸せでした。大好きです!続きがあるとのこと、お待ちしています。 (2021年1月10日 17時) (レス) id: ecd8d176d9 (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2021年1月10日 2時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - あ、 、、ちょっと泣きそうになりました...ほんとに大好きなお話です!これからもずっと読ませてください! (2021年1月9日 7時) (レス) id: 5329dbae7e (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - この後の展開も楽しみです! (2021年1月8日 19時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
じ ゅ が 。(プロフ) - 喧嘩のとこで別れた時は本当に泣きそうになっちゃいました 笑 仲直りして 、 結婚までいけて嬉しすぎます 笑 つい感情移入しちゃうぐらいリアルでとてもきゅんきゅんします 笑 有難う御座いますっ (2021年1月8日 19時) (レス) id: 2da2fede4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月6日 22時

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