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深く長く口内をねぶられる。
ゆっくりと離された流星の舌には、
俺の舌とつながるいやらしい糸が垂れていた。

息も絶え絶えに見上げると、
鋭く刺すような、でもどこか必死さが漂う、
強い視線がこちらを向いていた。

黄「、りゅぅ、せぇ…」

息を整えながら彼の名を呼ぶと、
今度は左側の耳裏に顔を入れ込んで、
また強く吸いついた。

黄「んっ…!あかん、て…」

青「お前、ええ加減俺のもんやって自覚持てよ」

黄「へっ…」

低く冷たい声で囁かれる。
顔を戻した流星は軽く触れる程度のキスをして、
またこちらをじっと見つめてきた。

青「俺のもんって印つけとかんと、
今日どうなるかわからんやん」

黄「、え? どうゆう、こと…?」

流星は大きくため息をついた。

青「今日、望と1日ロケやろ。
普通見ぃひんようなとこ見てくるような奴と
1日ずーっと一緒なんは、…不安や」

黄「…え、もしかしてのんちゃんに嫉妬してんの?」

青「そう言ってるつもりなんですけど」

口を尖らせて、わかりやすく不満げになる流星。

その顔可愛いし嫉妬してくれるんは嬉しいけどさ、
それならなんで跡なんかつけんのよ。
バレてまうかもしらんやん。

青「淳太は俺のもんやろ?
他の奴に気安く触らせんといて」

黄「…のんちゃんは、メンバーやで?」

青「やからぁ、普通やったら見ぃひん所に
跡つけてるんやん。普通やったら!
…そんくらい近づくなよ、って、意味やんか」

もー、なんでわからんかなぁ!と言いながら
流星は俺をぎゅっと抱きしめる。

しげとの一件以来、流星は宣言通り
かなり嫉妬心を出すようになった。

嫉妬する必要がないくらい愛されているという
余裕と信頼も心地良かったけれど、
誰にも渡したくないという所有欲は、
一度浴びせられてしまうともう抜け出せない。

俺って悪い男やなぁ。
今、めちゃめちゃ嬉しくてたまらんねん。

俺を離したくないと言わんばかりの
熱のこもった腕をそっと撫で、
愛しい人の名を呼んだ。

黄「ちゃんと気ぃつけるよ、
あんまり近づき過ぎんように、
いや、近づかれへんようにか?
まぁどっちでもええわ。
…俺は、流星のもんやから」

鼻先が当たるくらいの距離にある綺麗な顔へ、
優しく微笑みかけてやる。

青「…ふっ、合格」

流星は片側の口角を上げて笑うと、
俺の頰をそっと包み、甘いキスをした。

冬→←お前は俺のもんや



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とも(プロフ) - いつも更新を楽しみにしていました。かわいくてもどかしくて少し悲しくてでも愛に満ちていて、読んでいて幸せでした。大好きです!続きがあるとのこと、お待ちしています。 (2021年1月10日 17時) (レス) id: ecd8d176d9 (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2021年1月10日 2時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - あ、 、、ちょっと泣きそうになりました...ほんとに大好きなお話です!これからもずっと読ませてください! (2021年1月9日 7時) (レス) id: 5329dbae7e (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - この後の展開も楽しみです! (2021年1月8日 19時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
じ ゅ が 。(プロフ) - 喧嘩のとこで別れた時は本当に泣きそうになっちゃいました 笑 仲直りして 、 結婚までいけて嬉しすぎます 笑 つい感情移入しちゃうぐらいリアルでとてもきゅんきゅんします 笑 有難う御座いますっ (2021年1月8日 19時) (レス) id: 2da2fede4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月6日 22時

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