43話 ページ45
━キバナsaid━
彼女のポケモンをモンスターボールに戻してジムを出るとカルネが立っていた。後ろには、チャンピオンがいるからかそれとも今回の事件を間近で見たくって来た人達が集まっていた。また、テレビ局も多く集まり警備員の人達が出動するほど、人集りができていた。
すると、カルネは俺達の元に来た。
「どうやら、解決したみたいね」
そう言うカルネだが、どこかピリピリとした雰囲気だった。
「とりあえず、違う場所に行きましょうか？」
「あぁ、だけど……」
「治療なら、こちらに任せてくれない？今は、この人集りから離れましょう」
そう言われ、静かに頷いた。すると、彼女はグイッと俺の服の裾を掴んだ。彼女を見ると、彼女の表情は強張っていた。
「大丈夫か、A？」
そう尋ねると、彼女は小さく頷く。
「無理しなくても良い。嫌なら嫌って言え」
「大丈夫だから」
そう言い、彼女は裾を離し、カルネの元へ歩いていく。何が大丈夫だからなのか……
「大丈夫なら、あんな顔しないだろ……」
そう小さく呟いた。彼女は、どこか苦しそうな顔をした。それは何を意味していたのだろうか？カルネから何か言われるのを恐れていたのか？いいや、そんな安易なものではない。
きっと、彼女のことだ。これからは、どうするのか？何をしていくのか？このまま、旅をしていくのか？考えてもわからなかった。せめて、彼女にとって、救いのある選択が来るのをただ願うしかなかった。
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ナノセンチメンタル(プロフ) - ついに続編が出ました。ここまで続いたのは皆様のおかげです。続編のタイトル名が変わってますのでお気をつけください。なお、続きは来週の水曜日あたりに更新します。 (2020年2月23日 20時) (
レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - ナノセンチメンタルさん» 続編ですか…良いですね(^_^;)是非とも読ませていただきます。 (2020年2月10日 19時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
ナノセンチメンタル(プロフ) - コメントありがとうございます！読んでくれた方が楽しんでもらえるような小説をこれからも書いていきたいと思います。この作品の続編も検討しているので、興味があったらぜひ読んでください。続編の報告は、コメント内で報告します。 (2020年2月7日 21時) (レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - 面白い作品です。更新頑張って下さい。 (2020年2月6日 21時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナノセンチメンタル | 作成日時：2019年12月20日 21時
