20話 ページ22
━数分前━
サザンドラに頼んでエイセツシティのはずれにあるポケモンの村まで送ってくれた。どうせ、彼はこんな場所はわからないだろう。ここがわかるのは、私とエイセツシティのジムリーダー、運良く辿り着いた人ぐらいだろう。
私は、その場に倒れこんだ。ここ最近、ストレスが溜まっていた。カロスのチャンピオンを倒せなかったこと、あの子によって彼と出会ってしまったこと、出会ってしまった後自分自身に何かが芽生えたこと。
全部、邪魔だった。私が強くなるのを邪魔してくるきっかけも出会いも感情も。全て、邪魔だ。全部、摘んでしまいたい。全て、燃やしたい。粉々に。沈めて。潰して。消して。
━━何もかも無くなってしまえばいい。
「ブイ〜！」
そう思った瞬間、聞き慣れた声がした。私は起き上がり、声の主を見た。声の主は、あの子だった。
何でここにいる？私は、あの子を置いてきた。捨ててきた。なのに、何でここにいるんだ？あの子のせいで私が弱くなる。あの子のせいで私が弱者になる。私は、弱者ではない。私は、弱くない。私は強いんだ。私は強者なんだ。今まで、勝ってきたんだ。勝利こそが存在意義。私の存在証明。それを、あの子が━━
「サザンドラ、あの子の右足にこおりのキバの攻撃」
そう指示すると、サザンドラは大きく鳴きあの子に向かって、こおりのキバを食らわせた。あの子の右足は、こおりのキバにより凍りついた。凍りついた右足に、あの子は驚いた顔をして、じたばたと逃げようとする。しかし、右足が凍りついたせいで、逃げることができない。
「サザンドラ、至近距離で上からはかいこうせん」
サザンドラは、あの子に近づきはかいこうせんを食らわせた。はかいこうせんを食らったハズなのに、あの子はしばらく立っていた。私をジッと見ていたがドサッと倒れこんだ。
しばらく、私は倒れたあの子を見ていると誰かがここに来た。
「……A？」
その声を聞いた私は顔をあげた。そこにいたのは、彼だった。彼の顔は困惑と怒りが混ざっていた。
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ナノセンチメンタル(プロフ) - ついに続編が出ました。ここまで続いたのは皆様のおかげです。続編のタイトル名が変わってますのでお気をつけください。なお、続きは来週の水曜日あたりに更新します。 (2020年2月23日 20時) (
レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - ナノセンチメンタルさん» 続編ですか…良いですね(^_^;)是非とも読ませていただきます。 (2020年2月10日 19時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
ナノセンチメンタル(プロフ) - コメントありがとうございます！読んでくれた方が楽しんでもらえるような小説をこれからも書いていきたいと思います。この作品の続編も検討しているので、興味があったらぜひ読んでください。続編の報告は、コメント内で報告します。 (2020年2月7日 21時) (レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - 面白い作品です。更新頑張って下さい。 (2020年2月6日 21時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナノセンチメンタル | 作成日時：2019年12月20日 21時
