9話 ページ11
━キバナsaid━
「それじゃあ、お先に失礼します」
そう言い、彼女はイーブイを連れて脱衣場に行った。俺は、軽く手を振っていた。が、内心では緊張していた。さっきの彼女の言葉が、初めて同居した新婚夫婦の関係に近い。いや、別に期待はしていない。ただ、ホテルに行く前に彼女が言った言葉のせいで、意識してしまう。
「どうしちゃったんだろうな、俺……」
そう思い、ソファーに寝転がりスマホロトムで記事を見ていた。そして、前にダンデと見ていた記事を見つけた。記事の写真に写ってた人物は彼女と似ていた。そうか、だからあの時、彼女と会った時何処かで見た感じがしたんだ。そう思っていると、ドタドタと脱衣場の方から騒がしい音がした。俺は不思議に思い、脱衣場のドアをノックした。
「どうしたんだ、何かあったか？」
しかし、反応がない。流石に心配になり、脱衣場のドアを開けた。ガチャと開けた瞬間、俺の目の前にイーブイが飛んできた。
「はぁ？！」
そう間抜けた声を出した瞬間、見事に顔にクリティカルヒット。そのまま、俺は後ろに倒れた。
「ブイ〜！」
イーブイは、何かから逃げるように寝室の方へ走り去る。イーブイの方を心配したが、俺がクッションになったおかげで、無事のようだ。だが、イーブイの体のあちこちに泡がついたままだった。そのせいか、床に泡が落ちていた。
「いてて………、なんなんだ…！」
「ちょっと！待って、まだ泡流してないって！」
すると、脱衣場から彼女が出てきた……って？！
「おま……！？せめて、バスタオルを巻け！！」
そう言い、俺は彼女を脱衣場の中へ押込み、ドアを閉めた。へなへなと俺は倒れると、所々泡がついたままのイーブイが俺の元へ来る。イーブイはどうしたの？という顔で、俺を見てくる。それを見て、俺はイーブイに軽いデコピンした。
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ナノセンチメンタル(プロフ) - ついに続編が出ました。ここまで続いたのは皆様のおかげです。続編のタイトル名が変わってますのでお気をつけください。なお、続きは来週の水曜日あたりに更新します。 (2020年2月23日 20時) (
レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - ナノセンチメンタルさん» 続編ですか…良いですね(^_^;)是非とも読ませていただきます。 (2020年2月10日 19時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
ナノセンチメンタル(プロフ) - コメントありがとうございます！読んでくれた方が楽しんでもらえるような小説をこれからも書いていきたいと思います。この作品の続編も検討しているので、興味があったらぜひ読んでください。続編の報告は、コメント内で報告します。 (2020年2月7日 21時) (レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - 面白い作品です。更新頑張って下さい。 (2020年2月6日 21時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナノセンチメンタル | 作成日時：2019年12月20日 21時
