誂えられた異世界人 (ページ33)

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31話ページ33

「トラ男〜お前そこ行ったことあんのかよ、ドレスろうば！」

「ローザだ」

「ローザ！」

「ない。奴の治める国だぞ！」

ルフィの緊張感の無さを見ていると、考え込んでいたのが馬鹿らしいと思えてきた。悩んだり、考えたりしても、どうしようも無い。既にジョーカーを怒らせてしまったのだ。何かあっても、その時考えればいい…今までこの一味はそうやってきたのだから…

「ほんじゃ、全部着いてから考えよう！
ししし、冒険冒険！楽しみだなードレスローザ！
おれ、早くワノ国にも行きてェなー」

「馬鹿言え！何の計画もなく乗り込める様な」

「サンジ！ハラヘッた。朝飯なんだ？」

「サンドイッチだ」

トラ男の忠告は呆気なく無視されてしまった。それが少し可哀想に思えた。

「わーオレわたあめサンド！」
「私は紅茶だけで」
「卵サンドで頼む！」

サンジのサンドイッチはとってもおいしい。中でも卵サンドはお気に入りである。スキップしながらキッチンへと向かうが、トラ男がフリーズしているのに気づいた。恐らく、皆が規格外すぎて思考が追いついていないのだろう。

「俺はパンが嫌いだ！」

「…」

そうだったんだ…

トラ男はしまった！という顔をしていた。

「…好き嫌いあるなら、サンジに先に言っといた方がいいぞ？残したら、怒られるし…」

トラ男がパン嫌いだと言ったのは、サンジ達がキッチンへ入ってしまった後だった。余りにも不憫だったので、一応伝えておくことにした。

…
食事を終え、少しするとドレスローザに到着した。私はシーザー引き渡し組らしく、戦闘は避けられないだろうから、カバンいっぱいに埴輪を詰め込み、船を降りた。顔が割れていることから、変装をすることになったのだが…その辺りは錦えもんの能力でお願いすることになったのだが、妙に丈の短いズボンは趣味なのだろうか？ロビンの方を見ると短い紺のワンピースだったのでスカートじゃなかっただけマシだと思った。

そして、今私達はグリーンビットへの橋のすぐ側にあるドレスローザのカフェにいる。

〜〜
次回からドレスローザ編です。

オリジナル要素は結構入りますが、ほぼ原作って感じです。(夢主ちゃんの過去とか…諸々)

オリキャラが2名ほど出ますが、流石に夢主ちゃんも誰かと戦わせないといけないのでお許しください。