特別編！勝己くんと一緒（白目）4 ページ45
緑谷side
「お、おい！爆豪と水森が外でロボットとやり合ってんぞ！！」
上鳴くんのその声に、急いで窓から校庭を覗いた。
「うわっ！？」
外ではAちゃんとかっちゃんが、ロボットに立ち向かっていた。
二人は手錠に繋がれていて、思うような動きができないことに加えて個性さえ使えないという大きなハンデを持っているにも関わらず、
「す、すごい」
まるで双子みたいに息がぴったりで、
なにも言わずとも、お互いのことがわかっているように見えた。
(あんなかっちゃん、初めて見た)
やればできる子。
誰よりも前へ行くかっちゃんは、誰かに頼ろうとしない。
過去を見てもらえば、協調性がないことだってわかるだろう。
あの切島くんだって手を焼いてる。
けど、彼女は
「あっぶねぇだろ！！周り見ろや！！」
『だって、勝己がなんとかしてくれるじゃん』
「当たり前だわアホ！」
「相変わらず、水森が爆豪の手綱引いてる感じがあるよなぁ…」
「いや、今見てれば手綱引いてんのは爆豪で、水森は処理しきれない問題犬ってとこでしょ」
「まぁとりあえず、
爆豪と対等極められてんのは、今んとこ水森だけってこったな」
あの気難しいかっちゃんにああやって接することができるのは、
Aちゃんの寛大な心にあるんだろう。
(そんなこといったら、かっちゃんに殴られそう)
きっとAちゃんはかっちゃんに合わせてる気はないし、
気を使う気もない。
かっちゃんだって遠慮はしないし、
Aちゃんに負けないと思っている。
そして互いに、
大切な存在だと認識してる。
親戚だから…っていうのもあるけもしれないけど、
一人の人間として、お互いを認めてるから、
あぁやって戦えるんだ。
『勝った…』
「クッソ手ぇやかせやがって」
『…見て、勝己』
「あ？」
『手錠、取れた』
「…」
『…』
二人は放れた手を見て、
お互いを見て、
ギュッ
「「「いやなんでお前ら手ぇ繋いだ！？」」」
『え、なんか、寂しくなった』
「寂しくねぇよ！
テメェが勝手に握ってきたから…！！」
『寂しくないの？』
まるで子犬のように首をかしげるAちゃん
「さ、寂しいわボケがァァァアア！」
どうやらAちゃんには勝てないらしい。
こうして親戚仲良し事件は幕を閉じ、
普段の生活に戻ったのだ。
『勝己、手』
「…わーったよ」
―――
月村美輪さん！
リクエストありがとうございました！
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ゆあ - こんばんは。コメント失礼致します。とても素敵な作品で楽しく読ませていただいております！ですが特別編の勝己くんと一緒 3にて「北朝鮮」を表現の一部として使われておりますが、こちらは取り消したほうが良いと思います。国際問題に関することですので。 (2018年5月17日 1時) (
レス) id: 4b4b197e1d (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 特別編の3人との話しがもう最高すぎてやばいです！本編もおもしろいです！更新がんばってください！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めましていきなりですが本編の続き気になりすぎます！！続き早く見たいので更新頑張ってください！！！！！ (2018年2月11日 3時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed7a0d951 (このIDを非表示/違反報告)
ルッカ - あぁぁぁぁめっっっちゃ続きが気になる……応援してます！頑張ってください！ (2018年1月4日 0時) (レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絞凛 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月8日 1時
