特別編！轟くんとお祭り2 ページ38
『…』
人混みに飲まれながら、
私は、真顔だった。
(はぐれた)
追いかけていたはずのあの紅白頭がいつの間にかモノクロ頭を追いかけていたらしい。
こっち振り向かれたときマジでパンク過ぎて焦った。
(ど、どこいったん)
キョロキョロと辺りを見回すが、
それらしき姿が見当たらない。
(え、詰み)
いやまて、
(携帯があるじゃないか)
そうと分かればすぐに
(充電、ゼロ)
ハイ、詰み。
私が轟くんを見つける、
もしくは轟くんが私を見つける他なくなった。
よし、
待とう。
今探せよって思ったやつ、
明日のお弁当はクワガタだぞ。
あれだよ、
お互い動いてすれ違い通信すんのも嫌じゃんか。
お互い動いてなかったらまぁ、オワタ。
とりあえず下駄が痛いから座りたい←
人混みを外れて、
人気の少ない場所へ。
フェンスがあったのでそこに腰をかけた。
(…なんか、)
寂しいな。
人混みを見ていたら、尚更そう思う。
(早く、会いたいな)
なら、痛いからって休んでる場合じゃないか。
「へぇいお姉さーん」
(あれ)
なんだか、デジャブを感じる。
顔をあげれば、
前轟くんとデートしたときのチャラ男、
ではなくて、
また別のチャラ男。
(とことんチャラ男って上鳴くんみたいなのばっかだな)
イコール、
上鳴くんはチャラ男。
「もしかして、１人？」
見りゃわかんだろ１人だクソ。
あれ、勝己がうつったかな。
なんて、
ガン無視決め込もうとしたけど、
腕を引っ張られた。
ちょ、こちとら浴衣やけんの。
動きづらいってーの。
「俺たちと遊ぼうぜ？」
『いえ、連れがいますから』
どこにいるかはちょっとわからないけど。
前回と変わらず、
しつこく袖をひっぱられる。
「浴衣かわいいね」
その言葉、
(轟くんに言われたかった)
「悪ィな」
私の前を覆った黒い影。
腰を引き寄せられて、
「コイツは、俺の連れなんだ」
あぁ、
(かっこいいよ)
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ゆあ - こんばんは。コメント失礼致します。とても素敵な作品で楽しく読ませていただいております！ですが特別編の勝己くんと一緒 3にて「北朝鮮」を表現の一部として使われておりますが、こちらは取り消したほうが良いと思います。国際問題に関することですので。 (2018年5月17日 1時) (
レス) id: 4b4b197e1d (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 特別編の3人との話しがもう最高すぎてやばいです！本編もおもしろいです！更新がんばってください！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めましていきなりですが本編の続き気になりすぎます！！続き早く見たいので更新頑張ってください！！！！！ (2018年2月11日 3時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed7a0d951 (このIDを非表示/違反報告)
ルッカ - あぁぁぁぁめっっっちゃ続きが気になる……応援してます！頑張ってください！ (2018年1月4日 0時) (レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絞凛 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月8日 1時
