【赤羽 業】悪魔の誘い

悪魔7 ページ8

Aside



「あれ？A、疲れてる？」



『うん。少し…というかだいぶ疲れてる』



翌日、学校の放課後
春休み明けということもあり学校は午前で終了



何でも話せる友達に疲れを指摘されたのは
疲労が上手く隠せず顔に出ているからだろう



赤羽カルマが言ってたとおり
夜の間は彼といた



そのせいで寝不足だけど…
でも、朝になると彼の姿はなかった



つまり一緒にいないといけないのは
本当に夜の間だけということ



正確に言うと夜７時から
朝方の５時までの１０時間



「彼氏と何かあったの？」



『そっちじゃない』



私の彼氏はというと違う女子と帰っていった
今日こそ別れてほしかったのに



何で自分から告白したのかな
後悔だらけだ



別れないまま赤羽カルマと一緒の部屋で
寝るなんて、私も浮気してるのと同じだ



あの悪魔は人間に興味ないって言ってたけど
変に意識してしまう



そもそも悪魔って何？
と原点に戻る自分がいた



「疲れてるなら甘いものでも食べに行く？」



『うん』



夜７時までには絶対に帰ってこい
と言われたけど



もし７時を越えたら契約違反になって
契約は解消とかになるのかな



何もわからない



私の身の安全を守ることが契約内容の彼は
今どこで何をしているのかもわからなかった

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