【赤羽 業】悪魔の誘い

悪魔21 ページ22

Aside



『何、言ってるんで…すか？カルマは
人間に興味が…ない、はずでは？』



「そんなの嘘だよ、真っ赤な嘘。
カルマは人間を好きになったから

悪魔から嫌われてる。掟を破ったんだよ」



喋るのもツラいけど
聞かずにはいられなかった



カルマの過去
恨まれている理由



全部知りたかった
でも本人には聞けなかったから



「それに悪魔は契約者を大事にしないといけ
ないのにカルマは自分の契約者を殺してきた。

そのうちAも殺されるんじゃない？」



『……それも、嘘？』



「嘘だと思うなら本人に聞きなよ。
……遅刻してやって来た」



彼氏が私の首に冷たいナイフを当てる
シーンと静まり返った部屋に騒音１つ



ドアが吹っ飛んでいく
へこんでいたので蹴り飛ばしたとわかる



息切れしたカルマが部屋に入ってきた
ツラそうに心臓辺りの服を握り締めている



赤羽「俺の契約者を
随分好き勝手してくれたみたいだね」



「それは俺のセリフだ。
俺の契約者を奪って殺したくせに」



赤羽「それで俺に復讐？小さい男だね」



どういう状況かわかっているのか
挑発するカルマを怒りたいが声が出ない



どうやら過去に契約者を
殺したのは事実のようだ



否定していない



赤羽「で、どうすればいいの？
早く帰りたいんだけど」





「その手でAを殺したら
あの事は全部許してやるよ」

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