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『先輩、安心してください。真希先輩が来ました。他の仲間たちも。もう大丈夫です。』
狗巻「つ、な、、」
『だから、ゆっくり休んでてください。』
私がそう言うと、棘先輩は安心したのかゆっくりと意識がなくなりぐったりと眠った。
本当は、仲間なんて来てない。
でも、こうでもしないとこの人は納得するわけが無い。
きっとこれが成功しても失敗しても私はもう、、、。
私はヨロヨロと立ちながら、呪霊の前に立った。
『、、、、原宿行きたかったなぁ。』
上を向きながら、誰にも聞こえていない本音をぽつりと言ったあと、目を閉じて前を向いた。
呪霊は私のことをみてイヒヒと言っている。
『奇遇だなお前、私と似たようなもんもってるなんて。でも、それももう終わりだ。』
『お前のもの私が貰ってやる』
そう言ったあと、持っていた刀で腕全体を深く切った。
ボタボタと大量の血が落ち、それ気づいた、たかなはぺろぺろと舐めている。
今度は、鎖骨下の部分をグサッと刺した。
私の地面の下には、大量の血の水たまりができている。
上を見上げると、元々上の階にいた呪霊が私の方を見て下に降りた。
そのまま血の水たまりを舐めて飲んでいた。
数秒経てば、もう何体もの呪霊が傍に居て唸り声を出して血を飲んでいる。
『私の血を飲んだなお前ら』
私がそう言うと、呪霊は私のことをじっと見ている。
私は気にせずとも話しかけた。
『私のために戦え。あいつをころせ。私と棘先輩のために。』
『行け』
私がそう言うと、多くもの呪霊は一斉に呪霊の元に駆け寄り攻撃をしている。
これだけの量がいれば恐らく呪霊も、、、いや、まだだ。
私は刀を握り今度は脇腹を刺した。
保険は大事だろう。
完全にあいつをやる。
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作者名:nano | 作成日時:2021年1月19日 23時