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「なんで副長さんが護衛なんですか?
昨日までは隊士達だったのに」
「知らねェよお前の護衛事情なんざ」
「えええ、護ってくれる気ありますか?」
「相変わらずうるせェのな」
近くの甘味処に着き、注文したものを待ってる
いつの間にか前みたいに普通に話せるようになっていた
やっぱり素っ気ないけど
一緒にいて楽だったりありのままでいれる
目の前にいる彼は付き合う前、付き合ってから...
別れた今でも全然変わらない
あんなに突き放したのに、普通に接してくれる
「(優しいなあ)」
私はいつまでも彼の優しさに甘えてしまうだろう
『お待たせしました。
チョコレートパフェとチーズケーキ、餡蜜です』
私達のテーブルに着た店員さんは
スイーツとコーヒーとカフェオレを置いて行った
「お前本当に全部食うのかこれ。
幾ら何でも体に悪りぃだろ...」
「ご飯の上にマヨ丸々1本かけてる人に言われたくないですね」
お互いが引いた目で見つめる
途中で睨めっこをしている感覚になって笑みが溢れた
「いただきます!」
「そんな急いで食わなくてもどこにも行かねェって」
タバコをふかしながら言う
___またガキ扱い、
「美味し、!十四郎さんも食べますか?」
「あー...いる」
「やっぱりいらないって言うと思っ...
どれが食べたいですか!?」
「そんなキラキラした目で見んなよ...」
「だって十四郎さんが甘味を欲しがるなんて...!」
「いらね」と言われる覚悟で聞いた質問に
まさかの返答が返ってきて驚き、何故か嬉しかった
「全部食べてみて下さい!美味しいですよ!」
「ん」
口を開いて私を見てくる十四郎さん
その意味が分からなくて首を傾げる
「手塞がってんだ。食わせろ」
彼の右手には煙草
左手で持てばいいのに、と思うほど私は鈍くない
「っ、どうぞ!」
「...遠い」
アイスが乗ったスプーンを近づけるとそう言われた
不満そうに聞こえるけど、表情は完全に楽しんでいる
いつから総悟のSが移った...?
「...意地悪ですね」
「悪りいな」
悪いと思ってないであほう彼は
左手で私の右手を引きアイスを口の中に運んだ
「甘ェ」
言葉とは裏腹に満足気な顔で
赤くなってるであろう私の顔を見た
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アリス(プロフ) - 土方さんと夢主の掛け合いが面白くて好きです。続きが読みたいのでパスワードを教えて頂けませんか。 (2023年3月1日 18時) (レス) id: fa39a80a2b (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とても面白く読み入ってしましました^_^続編が見たいのですがパスワードを教えて欲しいです! (2023年1月15日 0時) (レス) @page32 id: 461476dfbe (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 初めまして(*^^*)とても面白くて一気に読んでしまいました(*Ü*)続きがとても楽しみです! (2021年12月16日 8時) (レス) @page32 id: 11788a0a7e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - すいません!続編を読みたいのですがパスワードを教えて欲しいです! (2021年5月20日 3時) (レス) id: 2d7922dff3 (このIDを非表示/違反報告)
紅華 - 鬼嫁に番傘のパスワード教えてください! (2020年12月10日 18時) (レス) id: f59dac198f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なんぱん | 作成日時:2020年5月29日 0時