【銀魂】局長の妹は__________なり

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土方side


5月26日
アイツの誕生日




総悟と墓参りにと車を走らせ
着くや否やアイツは先に行ってしまった

その後を追いかけるように、目的の場所に向かう

















総悟が誰かを抱き寄せる

それに対抗せず、されるがままに身を委ねる誰か







見たくなかった

その誰かが
ガキのように大泣きしているAだなんて、な。

















俺は惚れた女1人でさえ、幸せにする事ができない









あの時手放してしまったもの

それはもう取り返しがつかない





次惚れた女は手放さない
この手で護る


そう決めていたはずだった









別れ話を切り出された時
昔の俺の心を見透かしたように、アイツは言った





______俺のこの手じゃ愛する人を護れない。


















.


.


屯所に帰り、近藤さんの部屋に向かった




「どうしたトシ、そんな顔して」


「そんな顔って...いつもこんな面じゃねェか」


「いや...悲しい顔、してるぞ」






心配そうに顔を覗いてくる

そうか、そんな面てんのか俺は






「聞きたい事があるんだ。Aはな...」


「悪いなトシ、俺は何も知らん」







__嘘だ

Aが近藤さんに何も言わない筈がない








「知っていてもな、お前には言わん」


「何でだ！何で言わねェ！」


「落ち着けトシ！Aの為だ。
　それに、お前の為でもある」






真っ直ぐな目で俺を見た

どいつもこいつも...そんなな目して見てきやがって、





舌打ちをして、部屋から出た。













「副長ーーーー！」


「走るんじゃねェ！」





ｲﾗｲﾗの矛先を山崎に向ける





「大変です！例の組織が...」


「...全員大広間に集合させろ」


「はいｯ！」





そう言ってまた走って行った






「走んじゃねｪっつったろ...」







怒る気力も無くなっていた

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