【銀魂】局長の妹は__________なり

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総悟が部屋から出ていった後
何とも言えない空気が漂っていた







「傷、見せて下さい」





1番気になっていた彼の傷

打たれた時
かなり出血していたから、きっと酷い筈___






「んな大した事ァねェよ」


「なら見せて下さい」





彼は渋々布団を剥ぎ、包帯が巻かれた体を露わにさせた






「幸い、急所には当たっちゃいねェ。
　何週間かしたらまたいつも通りだ」


「...ごめんなさい」


「頭下げんじゃねェよ」





彼の手が私の頭の上に乗る

何でこんなに十四郎さんは優しいんだろう






「包帯、変えますね。血が染みてきてる」


「悪りいな」







急所に当たってないと彼は言ったけど
あと少しでも場所がズレていたら致命傷な所に
銃弾の通った痕がある




切実に、彼の体と私の体を変えたい。

私だったら直ぐに治るのに___








「お前の親父、アイツだったんだな」








その言葉を聞き、包帯を変える手が止まる

私に夜兎の血が入っている事も、把握済みだろう







「俺はそんな事知らずに、奴を殺そうとした」


「...気にしないで下さい。
　貴方はお兄ちゃんの命を救ってくれたんです」








___世侍は私の"バカ親"だ。


私を探すならもっと他の方法があったでしょ...?



他の方法で、再開したかった。

もっと長く、一緒にいたかった。








私は再び手を動かす









きっと十四郎さんは自分を責めているに違いない

私の本当の父親に致命傷を与えたから。







「十四郎さん」


「何だ」







「怪我治ったら___何処かに出掛けませんか?」






治りたてだから近場で、と付け加える


十四郎さんはそんな私を見て少し頬を綻ばせた







「そうだな。一仕事終えた所だ」






やっと大きな事件が片付いた事を再確認させられ
嬉しくなって唇を噛んだ






「息抜きに付き合ってもらう」


「約束、覚えててくれたんですね」


「忘れた事なんてあったか？」


「ふふ、ないです」







改めて好きだなあ、と感じる

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