【銀魂】局長の妹は__________なり

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貴方side


「世侍の番傘...！」




組織の1人が言うと、周りの奴らは私達を囲む





「世侍を殺したのは私だよ」


「何だと！？っ、殺せｪｪｪｪｪ！」






斬りかかってくる男達

でも、スローモーション映像でも見てるかのようで__





私と神楽ちゃんの傘の先から出る銃弾で
どんどん相手が倒れていく






「この傘、万能すぎ」


『...調子乗りやがって！』




先ほど殴ってへばっていた頭(かしら)が何かを手に取る





「番傘...！？」



男は右手でそれを持っていた






『君達が3人組の夜兎を殺した時に残してった傘の1つさ』






あの日
屯所に持ち帰ったのは3つの首と、お父さんの傘だけ






『それを俺が使いやすいように改造してみたんだ...
　やっと試せる時が来た、』


「...キモすぎるネ。さっさと潰すヨ」


「そうね、潰そう」






『悪いけど、君達に試すんじゃない』



そう言うと男は傘の先を十四郎さんがいる所に向けて






























ﾊﾟｧﾝｯ

























打った























彼の体から赤い液体が飛び散る

倒れて行く姿が嫌な程遅く見えた






「土方ﾃﾒｪ...！ヘバってんじゃねェよ！！」




銀時さんが十四郎さんを支える

その周りには総悟をはじめ
隊士達が2人を護るようにして戦っていた




彼の黒い隊服がさらに黒くなっていくのが
離れている此処からでも見える


苦しそうな表情、流れ出る赤い液体















あの日___

お兄ちゃんが世侍に刺され、打たれた時と
同じように黒く__染まっていく






そして自分の内にある何かも
同じように黒く染まる感覚がする















許せない
















『へー、中々使えるなこの番が...』






頭がこの世で発した言葉は、これが最後だった


近くに落ちていた刀を手に取り、男の首を__はねた。








「っ、姉御2.....！」





刀には赤い液体

私の足元には斬り終えた男






「頭ｧｧｧｱ！！」





下から男供の声が聞こえる

そして男供は隊士たちに刀を向けるのをやめた








「__安心して。全員、頭の所に連れて行ってあげる」

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